私たちは今まで、長い時間をかけて沖縄を舞台にした映画『ホテル・ハイビスカス』のロケ地を探し続けてきました。そしてまた今回新たに1ヶ所、ロケ地を見つけましたので報告です。
新たに発見したのは、美恵子がマブイ(魂)を落としたフクギ並木。
このフクギ並木は、Googleマップのストリートビューで何度探しても、それどころか、実際に沖縄で歩いて探しても、今の今まで見つけられなかった場所でした。
ということで、本題に入る前に一応注意書きです。
この記事はネタバレしています。もし映画『ホテル・ハイビスカス』をまだ見ていない方は、ぜひ作品をご覧になってから読んでください。
関連記事→沖縄が舞台の映画で一番おすすめしたい『ホテル・ハイビスカス』
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と、毎回くどい程ネタバレ宣言をしているのですが、よく考えたら『ホテル・ハイビスカス』を見たことがない人は、そもそもロケ地をネット検索しませんよね。ハハハ。
ここまでのストーリーとロケ地おさらい
美恵子がマブイを落とすまでのざっくりとしたストーリーと、そのロケ地を併せておさらいします。
校庭で同級生に石を投げつけた美恵子は、家で待ち構えていた父ちゃんにこっぴどく叱られます。
母ちゃんが帰ってこないうえに、普段絶対に怒らない父ちゃんに叱られた美恵子は、家を飛び出して、一人で夕暮れの町をさまよいます。
そこからしばらく映像だけで展開していくのですが、まず沖縄の昔ながらの住宅地を美恵子がずんずん歩いて行くシーン。これは名護市数久田がロケ地です。
過去記事→二見・大浦・瀬嵩・数久田編
あたりはすっかり暗くなって、美恵子は一人、公園に入っていきます。そしてその公園で美恵子の叔母さんだという多恵子に出会います。これは名護市宇茂佐がロケ地でした。
過去記事→名護市宇茂佐編
多恵子と遊んでいるうちに、公園に父ちゃんが迎えにきます。
さて、ここからが新たに発見したロケ地です。
マブイを落としたフクギ並木
父ちゃんの背中におぶわれた美恵子が、父ちゃんと大事な話をするシーン。
「母ちゃん死んでないかなぁ。」
「大丈夫よ。大丈夫。」
という会話から、父ちゃんは沖縄の人が大切にしている心について、美恵子に言って聞かせます。ところが、話の途中で美恵子はマブイを落としてしまうのです。
このシーンで印象的だったフクギ並木がこちら。

「大丈夫よ。大丈夫。やがて帰ってくるはずよ。」
個人のお宅前なので、合致点を細かく説明するのは控えますが、映像と見比べたらわかってもらえると思います。
そして、一番大事な話をして灯りの下に出てきた父ちゃんが、ぐにゃぐにゃになっている美恵子を寝たと勘違いするシーン。
「あい。寝たか。」

「あい。寝たか。」
溝の位置といい、道の曲がり具合といい、もう絶対ここで間違いない。はず。
明るい写真だと分かりづらいので、1枚目の写真を夜っぽく加工してみました。

夜のシーンぽく写真を加工
ふふふ。マニアック。
フクギ並木の場所
新たに発見したこのロケ地は、名護市屋部にあるフクギ並木でした。地図だとこのあたり。
今まで私たちは、このシーンがてっきり名護市宇茂佐で撮影されていると思っていました。エンドロールにも屋部の地名は出てなかったし。
なので、宇茂佐へロケ地めぐりに行ったときには、宇茂佐の道を何度も行ったり来たりして、このフクギ並木を探していたんです。でも見つからなくて、工事か何かでもうなくなってしまったのかと思っていました。
ところがどっこい。宇茂佐のすぐ隣の屋部地区に、ほとんど映像のままの姿で残っていたんです。
しかもこの場所を見つけたのは、たまたま偶然そこを通りがかったというのがきっかけ。すごいね。こんなことって、あるんですね。嬉しいさー。
さあ、『ホテル・ハイビスカス』のロケ地探し。まだまったく見当もついてないのは、美恵子がキジムナータンメーと出くわしたあの山道ぐらいじゃないかなぁ。がんばろう。
はは。がんばらんでよろしい。
追記:見つけました→『ホテル・ハイビスカス』ロケ地-キジムナータンメーと出会った場所
その他の『ホテル・ハイビスカス』ロケ地記事一覧
・辺野古・久志編(ホテル・ハイビスカス周辺、キジムナータンメーの家など)
・二見・大浦・瀬嵩・数久田編(美恵子の大冒険、小学校、プチ家出)
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