映画『ホテル・ハイビスカス』のロケ地めぐりに行ってきました。今回は国頭村安波集落です。
安波集落ではおそらく、美恵子が乗ったバスの終着地、子ども集団と出会うシーン、ヤメンカーおじさんに爆竹を投げるシーンが撮影されたのではないかと思います。
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美恵子が降りた東村宮城のバス停
美恵子が父ちゃんに手紙を届けるために一人でバスに乗って東村宮城で降りるシーン。その宮城バス停とされている場所は、安波共同店の道を挟んで向かい側にありました。
背景に映り込んでいた貯水タンクがある家は健在です。映画ではだいぶ高い位置から撮影されていたみたいで、同じ角度の写真は撮れませんでした。
このシーンを観た時、このバス停が本物の終点に見えたので、宮城行きのバスの路線図を調べたらすぐにロケ地を見つけられるだろうと思っていました。でも実際はまったく見当違いで、架空のバス停だったんですね。
印象的だった赤い橋は現在は緑色に塗り替えられていて、新しくスロープが設置されていました。
宮城バス停のロケ地
子ども達が美恵子を追い抜いていく小路
宮城バス停でバスを降りた美恵子は不安げに小路を歩いていきます。そこで美恵子の後ろから子ども達が
「うおりゃー!」
と叫びながら走り抜けていくシーン。
この小路も安波集落にありました。
映画の中では両側にツタのような緑が茂っていましたが、現在はすっきりしていて、画面奥に映っていた庭のような敷地も更地になっていました。
でも丁字路に建っていた石敢當は健在。映画の中で石敢當碑の右側にあった白い石敢當札は、はがれてしまったようです。
ヤメンカーおじさんが爆竹を投げられる階段
なんか知らんけど絶対に見つけたかった爆竹を投げられるヤメンカーおじさんが座っていた階段。
なぜか子ども達に爆竹を投げつけられて
「ヤメンカー!」
と叫ぶオジサンが座っていた階段は、さっき子ども達が美恵子を追い抜いていった小路の先にあります。
午前中だったので逆光になってしまった。
ヤメンカーって何者?
このヤメンカーおじさん、冷静に考えたら『いったい何者なん?!』と思いますよね。超素人なりの解釈ですが、たぶんおじさんは妖怪なんだと思います。
チラッと調べてみたら、沖縄の北部の方の集落だったかな?昔はお盆前後に集落の高台から村の若者が見張りをして、村に現れる火の玉みたいなのを爆竹で追い返すという習慣があったみたいです。そんな話を読んだ気がします。
映画『ホテル・ハイビスカス』は美恵子がキジムナーを探すというのがテーマの一つだと思うんですけど、キジムナーを探している途中にもあちらこちらで妖怪が現れていると思うんです。
そうやっていろんな妖怪たちが子どもをからかったり子どもに攻撃(?)されたりしながら共存している感じが、コミカルで温かくておもしろい映画だなと思う訳です。
翌朝パイン畑に再び向かうシーン
美恵子がキジムナーたんめーに書いてもらった地図をたよりにパイン畑に向かうシーン。この道の先に、またヤメンカーが待ち構えています。
ちょっと角度は違うけど、ロケ地で撮ってきた写真を映像と見比べながらトリミングしてみました。
ヤメンカーが座る階段ロケ地
ヤメンカーおじさんが座っていた階段は、だいたいこの辺。
今度は泊まりに行きたい安波集落
さて、国頭村安波で見つけたロケ地はこれで全部です。
(後日談、part2がありました。→『ホテル・ハイビスカス』ロケ地-キジムナータンメーと出会った場所
安波集落には今回初めて行きました。ロケ地がすぐに見つかったので思っているより早く用事が終わったんですけど、それでもまだしばらくここにいたいなぁと思う場所でした。
集落ですれ違う人がおおらかで、共同店のおじさんもニカニカッと笑ってて、 泡盛はなぜか糸満の「まさひろ」がたくさん置いてあるし、山から降りてくる空気が爽やかで気持ちよかったなぁ。
石垣の積み方とか家屋の並び方が独特で、散策していておもしろかったです。それに高台から見える景色が美しかった。
いつかこの近くで泊まってゆっくり散策してみたいです。星空もキレイなんだろうな。
関連記事→安波集落を散策した時の話
その他の『ホテル・ハイビスカス』ロケ地記事一覧
・辺野古・久志編(ホテル・ハイビスカス周辺、キジムナータンメーの家など)
・二見・大浦・瀬嵩・数久田編(美恵子の大冒険、小学校、プチ家出)
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