映画『ホテルハイビスカス』ロケ地めぐり【名護市親川編】
映画『ホテル・ハイビスカス』のロケ地めぐりで名護市親川へ行ってきました。
名護市親川は、美恵子が缶蹴りをして遊んでいるシーンの撮影場所ではないかと思われます。なぜ”思われる”のかというと、実際に親川に行ってみると予想外な出来事が起こっていたからです。
【注意】この記事はネタバレしてます
まず始めに、ロケ地めぐりの記事を書くときにはいつも書いている注意事項なんですが…
この記事を読むと映画『ホテル・ハイビスカス』の内容がかなりネタバレしてしまうので、ぜひ先に映画を観てください。Amazonプライムビデオでは無料で視聴できるそうです。
美恵子が缶蹴りしていた広場
さて、本題。
アメリカへ行った母ちゃんから届いた手紙を、東村宮城のパイン畑の手伝いに行った父ちゃんに届けるために美恵子は大冒険に出かけます。
その話の流れで、バスを降りた美恵子が偶然出会った子どもたちに交ざって缶蹴りをしていたシーンがありました。
今回はそのロケ地を探しに行ったのですが、おそらくそれは名護市親川の旧公民館跡だと思われます。
どうして”思われます。”なのかというと、背景に映っていて印象的だった古民家風の建物(おそらく旧公民館)がなくなっていたからです。それに遊具の位置も移動していました。
これは予想外の出来事でした。まさか公園の遊具が移動するとか思わへんやん。
でも何度も映像と見比べて、ほぼここで間違いないだろうと確信しています。とういうことで、背景に映っていて印象的だった古民家風の建物があったと思われる場所はこちら。

上の写真のジャングルジムと雲梯がある場所にあの建物はあったはずです。
証拠の品々
建物がなくなって遊具も移動してるけど、きっとこの場所で撮影しているに違いないと確信した証拠を、今から提出します。
まずは滑り台付きのジャングルジムとアーチ型の雲梯。

それから、木製の柱に取り付けられたバスケットゴールとシーソーと古いブランコ。

これらは全て画面に映りこんでいたものです。ちなみに古いブランコは映画の中ではジャングルジムの向こう側に映っていました。
ふふふ。ムキになってるー。
映画と同じ風景も残っていた
続きまして、子どもの一人が缶を蹴り飛ばした後に、美恵子が走って木の後ろに隠れるシーン。その背景に映っていた景色は、今も映画とほぼ同じでした。

それから、美恵子が木の後ろに隠れた後、向こうの様子をうかがおうとする男の子の頭をしばいて、
「見つかるだろ!隠れろ!」
と注意するシーン。
2人が隠れていた大きな木はなくなっていましたが、バスケットゴールの柱から見た景色は、少し映画の中の面影を残しています。

写真の右端の古い鉄棒も映っていましたね。
はい。証拠は以上です。ここで間違いないはず。
缶蹴りのシーンの意味
この缶蹴りのシーンを初めて観た時、最後に美恵子が、
「よーし!行くぞー!!」
と駆け出して思いっきり缶を蹴ったあたりで、みぞおちの下の方が少しキュッとなりました。
一緒に遊んでいた子達はすぐ近くにお家があるけど、美恵子は独り遠くに来てしまったという心細さと焦りが急に押し寄せてくるようなシーンです。『あんた、これからどうするねん。』って観てるこっちがやきもきします。
後になってふと、なんであのシーンを入れたんだろうと考えてみたんですけど、あれをきっかけに美恵子は現実離れした世界に入っていくんですよね。キジムナーたんめーとツリーハウスで一晩遊んだり、キジムナーに出会ったり、ボロボロの芭蕉布(?)を着たおじいと出会ったり…
この映画の妙に生活感のある現実的な雰囲気から、幻想的な雰囲気へといざなうために、あの夕暮れのシーンは必要だったんだろうなぁ。と個人的に解釈しています。(深読みし過ぎ?)
ということで最後に、美恵子が独りで缶を蹴ったシーンと同じ写真を、夕暮れっぽく見えるように加工してみました。かなり雑ですけど。

名護市親川公民館跡の場所
『ホテル・ハイビスカス』ロケ地の記事一覧
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