つい1ヶ月ほど前に初めて沖縄が舞台の映画『ホテル・ハイビスカス』を観ました。それ以来何度も繰り返して観ています。
この映画、沖縄好きには必見の映画です。

ホテル・ハイビスカスの舞台、辺野古の渡具知ストアー
一度で気づけば映画通
ホテル・ハイビスカスを一度だけ観て、すぐに素晴らしい映画だと気づく人は、相当な映画通だと思います。
私がこの映画を初めて観たときは、ただただ爆発的なエネルギーの元気いっぱいな女の子の物語in沖縄というだけの印象でした。ストーリーの展開も、短編集?と思ったし、主人公の女の子がわんぱくすぎて、ちょっとうるさいな。とも思いました。
でもその次の日、とあるシーンがずーっと頭から離れなかったんです。
それは主人公がタンメー(おじぃ)と歌うシーン。
タンメーと一緒に歌っている女の子がものすごくナチュラルで豊かな表情をしていて、それがずっと頭に残っていました。
それで一日中、あの子芝居うまいよな…。とか考えながら過ごしたので、その晩改めて映画を観てみると、ん?ん?ん?
やっぱり気になるので次の日も観て、おもしろい?かも?
そしてだんだんと、いい映画だな…。と思うようになりました。
今では深い映画だと思っています。
映画ホテル・ハイビスカスの魅力
沖縄好きの心を鷲掴み
映画「ホテル・ハイビスカス」の最大の魅力は、次から次へと沖縄好きのツボをつかれるところ。
例えば、
- うちなーぐち
- おばあのしまくとぅば
- 背景に映る沖縄の海
- 沖縄の人たちや人間模様
- 三線
- 沖縄の行事や習慣
- マジムンとの共存
などなど、沖縄好きな人が、沖縄のどんなとこが好き?と聞かれたら挙げるであろうポイントがそこいらじゅうに詰まっている映画です。
思い出す感覚
ホテル・ハイビスカスは小学生の女の子が主人公です。
主人公の学校で起こるいろんな出来事や同級生とのやり取りを見ていると、なんとなく自分の子どもの頃を思い出して懐かしい気持ちになるんです。
自分が小学生だったころなんて映画の時代設定よりずーっと昔のはずだし、この映画を作った中江監督とも違う世代なのに、なぜかそう思うのです。
とても不思議です。
愛情がいっぱい
実は私、この映画を好きになって初めて子どもを素直に可愛いと思えるようになりました。
私にはまだ子供がいませんが、もし子供が産まれたら、沖縄の自然の中で好きなだけ暴れまわって、エネルギーをいっぱい爆発させながら育っていって欲しいな。と思うようになりました。
ホテル・ハイビスカスを観ていると、愛情に教科書は要らないんだぁとしみじみ思います。何が正しい何が間違ってるとかいう、そんなものを飛び越えた愛情が全編に一貫して流れているように思います。
細かい演出の隠し味
ホテル・ハイビスカスの映像には、ところどころツッコミたくなるような演出が隠されています。
それが隠し味になって、ほのぼのとした気分になります。もっと言うとその演出のおかげで、登場人物のキャラクターが立体的に感じられます。
一つだけ、私が見つけてかなりツボった演出をどうしても言いたいので書きますが…。
キジムナー探しに無理矢理連れて行かれるガッパイくんのTシャツに、とある秘密が隠されています。ぜひ実際に観て探してください。
そういう細かい演出を、繰り返し観るたびに発見するので、もう何回見ても飽きない作品。沖縄好きな人はぜひぜひおすすめの映画です。
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