沖縄の古地図が閲覧できるサイトを紹介します。
ここで紹介するのは3つのサイト。
一つは大正時代以降の沖縄本島南部の古地図。もう一つは江戸時代に作成された琉球国絵図。そして、琉球王府時代に使用された首里古地図と、那覇港周辺の街並みや首里城を描いた絵が閲覧できるサイトです。
大正時代以降の古地図
大正時代以降の古地図を見ることができるのは、今昔マップというサイト。
このサイト、めちゃめちゃ画期的で古地図と現代の地図を比較しながら見ることができるんです。
沖縄の古地図は本島南部エリアしかないのですが、南部といっても中城村くらいまで載っています。
参考までに現在の那覇空港界隈のスクリーンショットです。
測図は1919年(大正8年)だそうなのでまだ那覇空港はありません。そこに大嶺集落があったころだと思います。でも地形が今とほとんど一緒なんですね。おもしろーい。
調子に乗って首里城界隈のスクリーンショットも失礼します。
古地図側に建物の表示がありますね。“師範校”と書かれた場所もあります。
この今昔マップ、スマホアプリがあればいいのにと思ったのですが、それはないみたいです。でも一応スマホのブラウザからでも閲覧できます。
だけどスマホではやっぱり画面が小さすぎて見づらいですね。タブレットを持っているならマップを見つつ沖縄散策したら楽しいだろうなぁと思います。
クリアな画質で琉球古地図を閲覧
江戸時代に作成された琉球国絵図が閲覧できるのは、国立公文書館デジタルアーカイブ。
今昔マップほど詳細な地図ではないのですが、琉球国全体を測量した古地図をクリアな画質で見ることができます。
国立公文書館デジタルアーカイブでは、
- 「元禄国絵図」1696年(元禄9年)から1702年(元禄15年)にかけて作成
- 「天保国絵図」1835年(天保6年)から1838年(天保9年)にかけて作成
を閲覧することができます。
首里の古地図と那覇の街並み
そして琉球王府時代に使用された首里古地図は、沖縄県立図書館デジタル書庫で閲覧できます。
この古地図は、1700年代の初めごろに作成されたのではないかとされています。戦後に復元されたもので、正確な作成年はわかっていないそうです。
それからデジタル書庫では、1881年(明治14年)頃に友寄喜恒(ともよせきこう)という画家の掛け軸も閲覧できます。
この掛け軸には、琉球王国終盤の那覇港周辺の街並みと首里城全体がそれぞれ描かれています。
が、すみません。資料詳細ページのリンクが貼れなかったので、デジタル書庫の「総合検索」ページから、キーワード『友寄喜恒』と検索してください。
以上。沖縄の古地図が閲覧できる3つのサイトを紹介しました。
しかし便利な世の中になりましたね。
前々から資料展などで展示されている古地図を、一度でいいから独り占めしてゆっくり眺めてみたいと思っていたんです。それが自宅で見ることができるなんて嬉しい限り。
個人的には、国立公文書館の「元禄国絵図」がおもしろかったです。現在那覇市にある国場川とか、今帰仁村の大井川のスケールが今とは全然違うのが見て取れました。
記事内リンク先まとめ
→総合検索のページ【デジタル書庫】キーワード『友寄喜恒』で検索。
地域別の旧跡地図を紹介した記事リスト
・沖縄の史跡や御嶽の地図が見られるサイトまとめ【沖縄本島南部編】
コメント