沖縄本島北部、国頭村の安波集落を散策した時のことを、写真を見ていたらいろいろ思い出しました。
安波集落へは映画のロケ地探しに行ったのですが、ロケ地以外にもたくさん見どころがある集落でした。
沖縄本島にしては珍しい風景の安波集落
私たちが散策したのは安波共同店の向かい側、ソウジヤマの山裾に並ぶ集落でした。
路地はほとんどが急な坂道で、屋敷も段々畑みたいな敷地に建っていました。そういう集落の作りというのか雰囲気は沖縄本島にしては珍しい気がします。
その中でも特に、沖縄の集落なんだけど、なんかいつもと雰囲気が違うなぁ。と思ったのが石垣でした。
沖縄でよく見かける石は「琉球石灰岩」で、小さな穴がポコポコ開いていてゴロンとした形をしています。でも安波集落で見かける石垣には、ノペッとして平たい石が積まれていました。
なんだか今帰仁グスクの城壁に雰囲気が似ているなぁと思いました。
ちなみに今帰仁グスクの石は「古期石灰岩(こきせっかいがん)」なんだそうです。
→世界文化遺産「琉球王国のグスク」の楽しみ方 今帰仁城跡編【オリオンビール公式サイト】
沖縄本島中南部と北部では地質が違うとかで石の種類が違うんだろうなぁ。などと想像してみたり。タモリさんならわかるかしら。
沖縄民謡『安波節』発祥の地
安波集落は沖縄民謡の『安波節』発祥の地らしく、かなり坂を登った先の広場(マハンタ広場)に石碑と、スイッチを押したら安波節が聞けるシステムがありました。
『安波節』という曲名だけではピンと来なかったんですが、実際に聞いてみるとどこかで聞いたことある気がします。
安波集落の絶景ポイント「ヒラバンタ広場」
安波節の歌碑があるマハンタ広場からの景色は絶景と案内板にあったので、張りきって見てみると、
松の木や草が生い茂っていて見えにくい!
背伸びしたりなんやかんや絶景を眺めようと努力するも叶わず。あきらめて来た道を戻っていら、こっちの方がめっちゃ楽して絶景見えるやん!となったのが「ヒラバンタ広場」でした。
ヒラバンタ広場の入り口付近には神アサギがあったので、集落の祭祀が行われる場所のようです。神アサギの後ろ側には御神屋のような建物もあって、集落の発祥地なのかな~。などと想像。
天然記念物「サキシマスオウノキ」もある
安波集落のはずれには「サキシマスオウノキ」と書かれた案内板がありました。
サキシマスオウノキといえば、ウツボみたいなヌラヌラっとした根っこが特徴的な木。
別の集落の話で、サキシマスオウノキで有名な場所にそこの村立ての人物の墓があるという話を以前読んだことがあったので、もしかしてと思って行ってみたら、ありました。古墓が。
ただ、安波のこの古墓はどなたの古墓かわかりませんでした。でも、湿地の上に石で通路が作られていて手入れされていたので、この辺りで古くから尊敬されてる人物なんだろうな~。
サキシマスオウノキはもしかしたら、神聖な木だったりして。などと、またもや素人の想像。
グスクがあったところなのか?
そろそろ集落を離れようと車で少し行ったところで、道路わきに隠れるように建てられた鳥居を見つけました。
鳥居の後ろ側は小高い丘で、長い階段を登った先に拝所がありました。
丘の斜面にはところどころ石垣らしい石積みが残っていて、昔グスクがあったところかなと思ったんですけどね。
後日図書館で見つけた本には、安波集落にはその昔、浦添から武将がやってきて隠れ住んでいたという伝承があると。それから何年も後には察度一族に仕えていた人物がやってきた。というようなことが書かれていました。
えー。察度のよりも前に浦添からやってきたとしたら英祖に追われてやってきた人物なのか~??とか想像してみるけど詳しいことはわからず。安波の歴史がめっちゃ気になる今日この頃です。
こうやって安波集落をちょっと散策しただけで、たくさん琉球の歴史に関係ありそうな場所に出会うけど、自宅で一生懸命読んでいた歴史本には書いてないことばかりで、まだまだ、まだまだ、知りたいことがありすぎる~沖縄!と思いました。
ひきこもって本を読んでるだけでは知ることができないことって、たくさんあるんだなぁ。
カズ。本物見に行こうか。
という美ら海水族館のラジオCMがふとよぎった安波散策でした。また来よう。
国頭村安波で見つけたロケ地→映画『ホテルハイビスカス』ロケ地めぐり【国頭村安波編】
ロケ地その2→『ホテル・ハイビスカス』ロケ地-キジムナータンメーと出会った場所
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