沖縄本島各地にあるファーマーズマーケットの特徴や魅力をぜひ紹介したい。という思い付きのシリーズ第2弾。
今回は本島北部、名護市にある「やんばる市場」の魅力を語ります。
完全に私個人が感じたことですが、沖縄旅行のお土産や自炊旅行の買い出しの参考にはなるかしら。
ちなみにシリーズ第1弾はこちらです→糸満うまんちゅ市場-沖縄ファーマーズマーケットの魅力を語る【その1】
ファーマーズマーケットやんばる「はい菜!やんばる市場」
やんばる市場のフルネームは『ファーマーズマーケットやんばる「はい菜!やんばる市場」』なんだそうです。「はい菜」が変換しにくいのでこのブログでは「やんばる市場」といつも書いています。
やんばる市場は名護市宮里の国道58号線沿いにあって、那覇方面から北部に遊びに行くとき、ナビ通りに走ればだいたいは通る道沿いにあります。
名護市にあるのに「ファーマーズマーケットやんばる」と銘打つだけあって、国頭村、大宜味村、宜野座村、今帰仁村、本部町、名護市などなど、北部中の新鮮食材が集まっています。
料理好きにはたまらない、自炊旅行をするならぜひ立ち寄ってほしいファーマーズマーケットです。
やんばる市場の狙い目食材
やんばる市場にも、他のファーマーズマーケットと同じように、ピーマンやゴーヤー、時には特大キャベツが並んでいます。
その他の食材で、やんばる市場に行くならアレが欲しいなぁ。と狙って買いに行く食材をほんの一部紹介します。
マンゴー
7月くらいになると、どこのファーマーズに行ってもマンゴーがたくさん並んでいます。
その中でもやんばる市場は、自宅用に買えるマンゴーが豊富な気がします。
写真は7月の様子。これだけたくさんある中から自分のためにマンゴーを選べるなんて、しあわせさー。
夏の終わりには黄色いキーツマンゴーが並びます。キーツマンゴーは9月の初めごろにも見かけたと思います。
種類が豊富な葉物野菜
他のファーマーズよりも葉物野菜の種類が多いのも、やんばる市場の特徴じゃないかと思います。
写真左上の葉物野菜はミニはくさい。その隣はカラシナです。
ミニはくさいは珍しいので買ってみました。見た目はチンゲン菜っぽいんですが、味はちゃんと白菜でした。
カラシナは地味に辛いです。沖縄では塩もみしてしんなりさせてからツナと炒めるチキナーチャンプルーがよくお弁当に入っています。チキナーチャンプルーっておいしいんです。
ちなみに「チキナー」は「漬け菜」という意味です。
あと、ここで買った春菊がおいしかったです。久しぶりにあんなに香りの高い春菊を食べました。シンプルにお浸しと、残りは白和えにしました。
関連記事→沖縄の自炊旅行にもおすすめの超簡単レシピ!島豆腐を使った白和え
やんばる市場ならではの食材
続いて、さすがやんばる。やんばる市場ならではだな。と思った食材を紹介します。
シークヮーサーその他柑橘類
シークヮーサーが大量に並んでいるのは、さすがやんばるです。
シークヮーサーはやんばるの特産品。特に大宜味村は「シークヮーサーの里」を宣言しています。
写真左上に写っている大袋入りのシークヮーサー。夏場はあんなのがゴロゴロと山積みになっています。
シークヮーサーと聞くと酸っぱい果汁をイメージするかもしれませんが、冬になると甘いミカンになります。こたつで食べられる系のミカンです。
写真左側が冬の滞在中に買ったシークヮーサー。
ぽん酢にしたかったのでできるだけ青いのを選びましたが、フルーツとして食べるなら黄色く熟したのを選ぶといいと思います。
もし冬場に薬味として柑橘系が欲しい時は、写真右側の四季柑が香りも酸味もよかったです。キンカン系の柑橘なんだそうです。
他にも、たんかんとかカーブチーとか、いろんな種類の柑橘類がやんばる市場には並んでいます。
今帰仁エリンギ
写真はないのですが、エリンギもおすすめです。
と言いつつ他のファーマーズでもエリンギは見かけます。でも、沖縄県内でエリンギを生産しているのは北部の今帰仁村が唯一なんだそうです。
そう聞いたら、せっかくやんばる市場に来たんだからと思って買いたくなります。
今帰仁のエリンギはおいしいです。
生まれて初めてエリンギを食べた時の、一瞬なんじゃこりゃと思ったあの独特なきのこの香りをまた感じることができました。
最近エリンギの香りがわからなくなったのは自分の味覚のせいではなかったようです。
自炊旅行でバターがなくても、塩コショウで油炒めにするだけでおいしい一品になります。
羽地米-羽地の田園風景
年末前のやんばる市場で羽地米の新米を見つけたので買いました。お歳暮用しかなかったので化粧箱入りです。
名護市内を抜けて屋我知島に向かう羽地内海寄りの一帯は、戦前、羽地田袋(はねじターブックヮ)と呼ばれる田園地帯でした。
収穫時期には黄金色の穂が風になびく美しい田園地帯だったそうです。
範囲が広いので羽地小学校を目印にしますが、Googleマップで見るとだいたいこの辺です。
那覇市立歴史博物館のサイトに、戦後撮影された羽地の田園風景の写真がありました。
→国頭郡/羽地ターブックヮ(航空写真)【那覇市立歴史博物館】
戦後ほとんどが畑になったそうですが、そんな歴史を聞いたら羽地米が食べてみたくてしょうがなかったんです。
もちもちして粒がしっかりしているおいしいお米でした。
これもやんばる市場ならではの食材だと思います。
地元で人気のおいしいもの
それでは最後に、北部在住の人たちの間で人気だと聞いたおいしいものを紹介します。
棚原豆腐店の島とうふ
「ここの豆腐を食べたら他の豆腐が食べられない。」という噂を聞きつけて飛びついたのは、棚原豆腐店の島とうふ。
棚原豆腐店は今帰仁村にある豆腐屋さんだそうです。
これはもう島豆腐ではあるけれども一品料理だと思いました。
風味、塩気ともに完成された豆腐。このままスプーンですくって食べてもいいくらい。
食べるときは早めに冷蔵庫から出して、常温に戻した方がおいしいかも。少し温めて湯豆腐とか、うちなーみそ汁にしたら最高だと思います。
沖縄では「あちこーこーの島豆腐」といって、パック詰めされていない熱々の豆腐が袋入りで並んでいます。
それぞれの豆腐屋さんが1日数回、出来たての島豆腐を店頭に並べに来るんです。
この棚原島とうふもあちこーこーのやつを買いました。
棚原豆腐に限らず、本当は買ってすぐ熱々のままで食べたら一番おいしいんでしょうけどね。
やんばる市場にも他のスーパーにも豆腐の配達時間表があるので、その時間に合わせて出来たてを狙ってみるのもおもしろいと思います。
くだかのたまご
twitterで「おいしいおいしい」とつぶやいていたのを見て興味津々だったのが、くだかのたまご。
くだかのたまごめっちゃおいしいです。優しいたまごの香りがするんです。
子どもの頃に弟のたまごボーロをくすねて食べた時のような、地元田舎のパン屋さんのロールパンをかじった時のような、ふわっと優しいたまごの香り。癒されるー。
そんな癒し系のくだかのたまごと羽地米とのコラボレーション。
おしょう油がいらないくらい、おいしいの相乗効果でした。
さて。食べ物の話を書いているとなかなか作業が進みません。だっておいしそうなんだもん。実際においしいことを知っているし。お腹が空いて力が出ない。エリンギ食べたい。
とはいえ、まだ書きたいファーマーズマーケットがあるので、このシリーズはもう少し続きます。
シリーズ【その1】はこちら→糸満うまんちゅ市場-沖縄ファーマーズマーケットの魅力を語る【その1】
それから、私たち個人が見たり買ったりできるのはほんの一部で、この他にもまだまだたくさん美味しいものや特産品があるはずなので、ぜひ一度ファーマーズマーケットへ遊びに行ってみてください。
コメント
「はい菜」は変換毎回めんどくさいですね(笑)
大変参考になりました、ありがとうございます。
そうなんです(笑)タイピングが下手なので余計に…。
こちらこそ、ありがとうございます。参考にしてもらえたら嬉しいです。