私たちは沖縄に行くと必ずファーマーズマーケットで買い物をします。
沖縄本島各地にあるファーマーズマーケットで買い物をしていると、店舗それぞれに特徴があることに気がつきました。
そこで、沖縄で訪れたことがあるファーマーズマーケットの特徴や魅力を、店舗ごとにそれぞれ紹介できたら楽しいだろうなと思いました。
完全に私個人が感じたことですが、沖縄旅行のお土産や自炊旅行の買い出しの参考程度に、おもしろがって読んでください。
ということでまず始めは、ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」から。
【その2】→名護やんばる市場-沖縄ファーマーズマーケットの魅力を語る【その2】
ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」
ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」は、本島南部の糸満市にあります。

ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」
私たちが今までで一番たくさん買い物をしているのが、ここ「うまんちゅ市場」です。
那覇空港から比較的近い場所にあるので、沖縄旅行の最終日に自分たち用の沖縄食材を買い込むのにとても都合がいいんです。
うまんちゅ市場の場所
住所:糸満市西崎町4-20
うまんちゅ市場の狙い目野菜
うまんちゅ市場へいつも狙って買いに行く野菜を、ほんの一部ですが紹介します。
ゴーヤー&ピーマン
うまんちゅ市場では必ずと言っていいほどゴーヤーとピーマンを買います。

うまんちゅ市場で買ったゴーヤーとピーマン
もちろん他のファーマーズでもたくさん並んでいるのですが、うまんちゅ市場は他の店舗よりもゴーヤー&ピーマンのブロックが広い気がするんです。販売面積というのでしょうか。
ゴーヤーの時期は6月以降から真夏にかけてがおすすめです。量が多くて安く買えます。
ピーマンはわりと通年見かけますが、4月、5月になると特大サイズのものがゴロゴロ並んでいます。
沖縄のゴーヤーは、「ゴーヤー=苦い」という概念が変わるほど瑞々しい甘みがあります。多少は苦いけど。
ピーマンは、大きさといい甘みといい、これもうパプリカでいいんじゃない?と思うくらい肉厚です。
関連記事→沖縄ならではの自炊メニュー~ピーマンを使った料理~
葉物野菜
沖縄では時々、特大サイズのキャベツを見かけます。

うまんちゅ市場で見かけた特大キャベツ
うまんちゅ市場では特大サイズだけでなく、キャベツやレタスなどの葉物野菜が小振りの3玉セットとかで並んでいて、個人的にはそれがおもしろくてしょうがないのです。
沖縄のレタスは葉が分厚くておいしいです。
時期としてはだいたい12月から2月くらいの冬の時期。日差しの強い時期は沖縄全体で葉物野菜が手に入りません。
島とうがらし

うまんちゅ市場で買った野菜たち
上の写真にはキャベツ、ピーマン、レタスの他に、ナス、美キャロット、島とうがらし、オクラ、油みそが写っています。
ほぼ全てうまんちゅ市場で買いました。(しいたけをどこで買ったのか忘れてしまった…。)
中でも思い出深いのが、生の島とうがらし。
初めて生の島とうがらしを買った時、あちこち探し回ってやっと見つかったのがうまんちゅ市場でした。
島とうがらしを長期滞在先でコーレーグースに加工して、大阪の自宅に持って帰ったんです。生の島とうがらしは沖縄本島から持ち出し禁止なんですよね。
関連記事→沖縄長期滞在中の過ごし方-自家製コーレーグース作り
お土産用の果物
うまんちゅ市場には、沖縄旅行最終日に来ることが多いので、自分たちのお土産用に季節の果物もよく買います。
ここで買ったらすぐに箱詰めして、レンタカー返却の道すがら、那覇中央郵便局で発送の手続きができるからです。
沖縄は特に夏のフルーツが魅力的ですよね。マンゴーとかパッションフルーツとか。

うまんちゅ市場で買ったパッションフルーツ
野菜以外のおすすめ
うまんちゅ市場で見つけた、野菜以外のおすすめを紹介します。
油みそ(アンダンスー)
油みそというのは、豚の脂とみそをじっくり炒めて甘辛く仕上げた調味料。沖縄では「アンダンスー」と言いますが、「アンダ」は油、「ンス」はみそ、なので語源は同じです。
我が家でよく買うのは「てんぷらの店 具志堅」さんの油みそ。これもうまんちゅ市場で買えます。

「天ぷらの店 具志堅」さんのアンダンスー(使いかけ)
これがあれば、野菜を切るだけで野菜スティックとか、ナスを焼くだけでなす田楽とか、島豆腐を白和えにしたり何かと便利です。
関連記事→沖縄の自炊旅行におすすめの超簡単レシピ!島豆腐を使った白和え
我が家は具志堅さんのがお気に入りですが、他にもカツオベースとかニンニク入りとか、種類もメーカーもたくさんあるので、いろいろ試してみるとおもしろいと思います。
ハマキョーパン
買い物中に小腹がすいたので買った、ハマキョーパンの「ファミリーロール」。

ハマキョーパンの「ファミリーロール」
ハマキョーパンは糸満にあるパン工場らしいですね。
しかしこのパンうまいです。
コッペパンみたいなパン生地に、生クリームでもなくババロアでもないエアリーなクリームが挟まれています。
それでパン生地がふっかふかなのに食べるとギュッと身が詰まっていてボリュームがあるんです。このふっかふかからのギュッとなる感覚がすごく不思議で、今まで味わったことのない満足感がありました。
クリームとの相性も抜群。ひょっとして懐かしいような気がしてる?と思いながら食べました。おいしかったです。
っていうかエアリーってairの形容詞だと思って使ったんですけど、そんな単語は存在しませんでした。なはは。
お魚センター
さて、うまんちゅ市場の一番の魅力はなんといっても、敷地内にお魚センターを併設してることだと思います。

お魚センター
お魚センターに入っている店舗数はそんなに多くないですが、新鮮な刺し身や魚介類はもちろん、お弁当やお惣菜、ちょっと食べ歩きができる一品なども並んでいます。
店舗の前にテーブルベンチが並んでいるので、買ったものをそこで食べることもできます。
お魚センターのマグロ
我が家がここで買うのはマグロ。このブログで何度も書いていてもういい加減しつこいんですけど、沖縄のマグロはうまいです。
12月に柵で買ったのはメバチマグロ。

お魚センターで買ったメバチマグロ(2016/12/21撮影)
柵(さく)で買う時は、半分を刺し身で食べて、残りの半分は次の日に漬け(ヅケ)にします。
関連記事→旅行先の簡単料理-沖縄の刺身は多すぎると思ったら漬けがおすすめ
それから9月とか夏の暑い時期は、青切りシークヮーサーがおいしい季節です。
刺し身に青切りシークヮーサーを数滴落としてわさび醤油で食べるとうまいですよ。思い出すと笑けてきます。

キハダマグロ(2017/09/02撮影)
お魚センターで買い物するときに便利なのは、「沖興水産」というお店の3パック1000円シリーズ。
お寿司とか惣菜系、刺し身などからよりどり選べるので、お昼ご飯と晩のおかずをまとめて買えて便利です。
この日はマグロの中おちとにぎり寿司、あと沖縄天ぷらを買ったと思います。

お魚センターで便利な3パック1000円シリーズ
関連記事→お魚センターの3パック1000円システムで時間を節約おなかも満足
沖縄マグロの旬
ちなみに沖縄では、本マグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロという4種類のマグロが揚がるそうです。
本マグロは黒マグロ、それから、ビンチョウマグロはトンボマグロとも呼ばれるんですって。ヘーヘーヘー。トンボっていつも何だろうと思っていました。
沖縄のマグロ4種類、それぞれ旬はいつなのか気になったので調べてみました。
- 本マグロ、キハダマグロ
- 4月~7月ごろ
- メバチマグロ
- 8月~3月ごろ
- ビンチョウマグロ
- 11月~4月ごろ
だそうです。
参考サイト→沖縄は年中マグロ天国 生鮮水揚げ4位、刺し身で丼で【NIKKEI STYLE】
糸満市の特産品
最後に、ファーマーズマーケットうまんちゅ市場で買える糸満市の特産品を紹介します。
美らキャロット
私がぜひ沖縄で自炊旅行をしたいと思ったきっかけが、うまんちゅ市場で見たこの山盛りのにんじんでした。

糸満市の特産品「美キャロット」(2014/04/22撮影)
これだけ入って500円。しかも新鮮でおいしそう。(2014/04/22撮影)
こんなにたくさんにんじんがあったら、心ゆくまでにんじんシリシリーを作れるじゃないかと思ったんです。
それで最近知ったのですが、にんじんは糸満市の特産品なんだそうです。そういえば、他のファーマーズマーケットでにんじんを見かけない時期でも、うまんちゅ市場には並んでいた気がします。
にんじんらしい深い甘みが強くて、煮物にしてもカレーにしても蒸し野菜にしても存在感のあるにんじんです。シリシリーにしたらそりゃ最高にうまいです。
沖縄かまぼこ
糸満で有名な、西南門小(にしへいじょーぐゎー)カマボコ屋。大正8年から100年続く老舗のカマボコ屋さんです。

西南門小カマボコ屋のかまぼこ
ごめんなさい。写真はうまんちゅ市場で買ったものではないのですが、うまんちゅ市場のお魚センターにも直営店があります。
半月形のカマボコの他にも、いわゆる練り物、大阪では天ぷらという落とし揚げタイプのカマボコも種類が豊富です。
シンプルできめ細かくておいしかったです。そりゃーもう。そりゃービールに合う合う。カマボコ持って缶ビール持って、海辺で乾杯ですわ。
「西南門小」という名の由来
ところで、西南門小カマボコ屋の公式サイトに、「西南門小(にしへいじょーぐゎー)」という名の由来が載っていました。
要約すると、糸満漁港には海に向かって9本の路地が並んでいて、それぞれの道沿いにそれぞれの親族が集まって、漁業などを協力し合っていたそうです。
西南門小というのはその集まりの中の屋号なんだそうです。
それで以前、糸満漁港の路地を撮ったことがあるんですが、

糸満漁港の路地
戦前この道は海に向かって緩やかに下っていく浜辺みたいな砂地で、その先には水平線が広がっていたんですって。
そんな戦前の風景を写した写真が最近発見されて、話題になったことがあったんですよ。
「西南門小」の由来を読んだ時にそれを思い出して、おー!あの辺で100年前に生まれたお店なんだ。とテンションが上がりました。
そう考えると、ファーマーズマーケットって地域の特性が詰まっていますね。おもしろい。
糸満漁港の戦前の風景については、別記事にもう少し詳しく書いています。
別記事→DEEokinawaさんの記事を書きました&こぼれ話など
さて、思わぬところで歴史の話を放り込んでしまいました。記事の冒頭で”それぞれの店舗ごとに”とか意気揚々と書きましたけど、こんな調子で続けられるのだろうか。
でも楽しかったから他のファーマーズマーケットについても、またぼちぼち書きますねー。
【その2】→名護やんばる市場-沖縄ファーマーズマーケットの魅力を語る【その2】
それから、私たち個人が見たり買ったりできるのはほんの一部で、この他にもまだまだたくさん美味しいものや特産品があるはずなので、ぜひ一度遊びに行ってみてください。
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