旧正月二日の久高島を散策 いつもと違う景色に正月を実感

当ブログは記事内に広告が含まれています。

2018年2月17日、旧暦の正月二日に、久高島へ行きました。

久高島へ行くのは10か月ぶりです。まだ1年も経っていないはずなのに、この日の久高島は景色がいつもと全然違っていて、しばらくキツネにつままれたような気分でした。

(10か月前の久高島散策記→久高島を徒歩で散策しました(写真多め)

スポンサーリンク

集落の景色がいつもと違う旧正月二日の久高島

この日は久高島に到着後、まっすぐ外間殿へ向かうつもりでした。徳仁港から外間殿へは何度も行ったことがあるよく知った道です。

ところが、なぜかこの日は集落内どこも初めて見るような景色で道がまったく分からず。何度も道に迷ってようやくたどり着いた外間殿にはたくさんのテントが立っていて宴の跡?みたいな雰囲気でした。

旧正月二日の外間殿(南城市久高島)

旧正月二日の外間殿

なるほど。おそらく旧正月元日に久高島のシャクトゥイ(酌取り)が行われていたんだはず。

それに気づいたことでようやくガッテン!

集落内の景色がいつもと違って見えたのは、旧正月前の大掃除で道端も各敷地内もめちゃめちゃ綺麗に草刈りされていたからなんだと(たぶん)。いつもは草に覆われている石垣や祠が姿を現していたから道がわからくなってしまったんですね。

神さまに呼ばれていないのかしらと不安になっていたので、そういうことならよかったと一安心。

久高島の由緒ある家「大里家(ウプラトゥ)」

外間殿でご挨拶をすませたら、またまた道に迷いながら大里家(ウプラトゥ)へ。

大里家(ウプラトゥ/南城市久高島)

大里家(ウプラトゥ)

大里家とは琉球王国時代に王様(尚徳王)と恋仲になった神女が住んでいた家。というのが有名な話ですが、恋仲エピソードよりももっと昔からの由緒ある家です。

敷地内右側の建物、大里家の御神屋(ウガミヤー)が新しい感じになっていました。

新調?塗り替え?綺麗になっていた大里家の御神屋

新調?塗り替え?綺麗になっていた大里家の御神屋

そして敷地内左側の母屋をじっくり見学。

よく考えるとこれって昔実際に人が住んでいた家なんですよね。だけど建物も室内もすごく小さいんですよ。

小さいなと感じた家(久高島大里家)

小さいなと感じた家(久高島大里家)

今と昔では体の大きさが全然違うんだなと、ここで誰かが生活している風景を想像してみたりしました。

いつもは見つけられない久高島のグスクや御嶽を発見

集落散策に満足したので、島の北側、カベール岬までとりあえず歩いてみることに。

その道すがら、いつもなら草ボーボーで見えなかった場所で、グスクや御嶽を見つけることができました。

ティミグスク いつぞやのグスク跡

最初に気付いたのは、ヤグルガーへ続く道の少し集落寄りの林の中。そこで石垣を見つけました。といっても石垣メインの写真を撮り忘れてしまった。

久高島の林の中で見つけた石垣(左下)

林の中で見つけた石垣(左下)

上の写真の左側に写っているの石垣のことです。

この石垣の近くには、御嶽のような場所がありました。

久高島の林の中に御嶽のような場所が(ティミグスク)

石垣の近くに御嶽のような場所が

ガジュマルのような木の根元に石積みと、丸く穴の開いた石。

後で調べてみると、ここはティミグスクという場所のようです。

ティミグスクの詳細【南城市役所】

いつ築城されたのかなどまったくわかっておらず、あまり縁起のいい場所ではないっぽいような話も少しあり、実態はよくわかりません。ただ、この時期に掃除されていたということは、今も誰かが守っているんだなぁとは思いました。

しばらくティミグスク周辺を散策した後はロマンスロードへ。そこから海辺へ出てみると、なんとまぁすごい風。

旧正月二日久高島の海辺はものすごい風だった(2018年2月)

海辺はものすごい風だった

ティミグスク散策中にはまったく風を感じなかったのに…林の中と海辺とではこんなに居心地が違うんだと感心。そりゃグスクも林の中に建てますわな。

あまりにも風が強いので、この日はカベール岬を諦めて久高島の林を中心に散策することに。

村建ての人物の住居跡 アグルラキ

お次はシマーシ浜の近くで、アグルラキという御嶽を見つけました。ここは、島の村建ての人物とされるシラタルとファガナシーの居住跡です。

アグルラキ(久高島)

アグルラキ

アグルラキは以前久高島のガイドさんに案内してもらったことがありました。ですが、入り口に何の目印もない林の中にあるので自力だけでは到底たどり着けない場所でした。

それがこの日は偶然きれいに草刈りされた入り口を発見。やっと再訪できたというわけです。

旧正月に草刈りされていたアグルラキの入り口(南城市久高島)

草刈りされていたアグルラキの入り口

島人が踊り三線が聞こえ久高島の正月を実感

さて、そろそろ帰りの時間が気になりだしたので集落に戻って、行きつけの店「食事処けい」で昼食。

食事処けいの詳細【食べログ】

食事処けいで沖縄そば(南城市久高島)

食事処けいで沖縄そば

いつもここのサータアンダギーを買って帰るのを楽しみにしているのですが、聞いてみたところ、ない!正月で忙しい。とのこと。

なーんだ。残念!でもやっぱり正月なんだなぁ。

けいちゃんのサータアンダギーはおいしい

けいちゃんのサータアンダギーはおいしい

帰り際、港で島の人たちが新年会的に飲んでいるのが見えました。太鼓の音と三線の音が聞こえてきて、あー。いい時間を過ごしてるんだなぁ。と思いながら見てました。

久高島の正月時間

久高島の正月時間(ぼかし加工をしています)

この滞在中はずっと、旧正月だと頭では分かっていても季節の感覚がついてきませんでした。やっぱり体に染み付いた習慣がそれぞれあるんだなとも思っていました。

だけど久高島に来て、島中が掃除されていて、雰囲気がいつもと全然違っていて、島人が飲んで歌って踊っているのを見たら、あぁ正月時間が流れているなぁと、正月を初めて実感できた日でした。

ただ、この日以降、時差ボケならぬ月差ボケで今が何月なのかわからなくなってしまったわけですが…。

旧正月の久高島にお邪魔できてよかったです。今度は元日に行ってみたいです。

(2018年2月の沖縄滞在まとめ&体験記事一覧はこちら→沖縄で15日間の長期滞在から帰ってきました

コメント

タイトルとURLをコピーしました