2020年2月4日火曜日。沖縄自炊旅行3日目。
この日は午前も午後も糸満の歴史散策をしました。
だけどこれを読んでくれる人に一番伝えたいのは、糸満市潮崎の「南浜公園」がめっちゃよかった。ということです。だったらそれだけを書けばいいのにー。
まぁ。一応旅行記スタイルで書きますので、「南浜公園」までの話が長いわという方は目次からジャンプしてください。
喜屋武漁港で白い海を眺める
朝一番で向かったのは糸満市喜屋武の喜屋武漁港。
この日は午後から曇って夕方には雨の予報だったので、天気のいいうちに青い海を見ておきたかったのです。
が、なんでやー。雲多いがなー。
白い空と白い海をしばし眺めて、そろそろ集落散策を始めましょうか。
とその前に、ちょっと、トイレ…。
「琉球ガラス村」は意外と楽しかった
喜屋武漁港にもちゃんとした公衆トイレがあるんですけどね。なんとなくその時の気分で近所のコンビニをググると、そこそこの距離に「琉球ガラス村」があるではないか。
ガラス村って行ったことないから偵察ついでにお手洗い借りようぜ。ということで漁港から車で7分かけて移動しました。
気にはなっていたけれど、観光地っぽいよなぁ。と思って後回しにしてきた琉球ガラス村。ところが行ってみるとなかなか面白かったですよ。
施設の真ん中にはでーんと工房があって、職人さんの仕事を間近で見学できます。
それにショップやギャラリーが充実していて、当然ながら琉球ガラスがたーくさん。あんなにたくさんの琉球ガラスをじっくり眺めたことがなかったので楽しかったです。
実はまだ一つも持っていないんですよね、琉球ガラスの食器類。割る人なもので…。だけどいつか欲しいなぁ。泡盛ロックできるグラスとか素麺を涼しげに盛れる器とか。
喜屋武の旧跡を少し紹介
さて、すっきりしたので再び喜屋武に戻ります。
目指したのは喜屋武公民館。
公民館で何か歴史地図的なものがもらえたらいいなぁ。とたくらんでいたのですがゲットならず。でも周辺に拝所らしきものがチラホラ見えたので、少し散策することにしました。
金満之御嶽
公民館裏の小さな林の中で見つけたのは「金満之御嶽」。「カニマン ヌ ウタキ」と読むはず。
語源は突き止められなかったんですが琉球で「金満」といえば鍛冶関係の場所だと思っています。だからおそらくこの辺には大昔鍛冶場があったのではないかと。
琉球では鉄を輸入できるリーダーがめちゃめちゃ慕われました。なんでかって琉球では鉄が採れなかったので、鉄を輸入できるリーダーの下でしか鉄の農具を入手できなかったんです。
それまで柔らかい土壌でないとできなかった農作は、鉄の農具があれば農地を広げていくことができました。そうすると当然収穫量は増え人々は暮らしやすくなります。だから素晴らしいリーダーが仕入れた鉄を加工する鍛冶場はめちゃめちゃ尊い場所で、次第に感謝をささげる場所となっていった。のではないかと私は想像しています。
想像やったんかーい!
いや、あながち的外れではないと思うんですけどね…。わかりません。
火の神
喜屋武公民館の隣はグラウンドがある公園になっていて、その北側にも小さな林がありました。
そこで見つけたのは地域の火の神(ヒヌカン)。
最近火の神の見分け方を知って嬉しいので自慢気に書きますと、火の神が祀られている場所にはたいてい石が三つ、円を描くように並べられているんです。これはその昔、石を三つ並べた上に鍋などを載せて煮炊きした場所で、そこに火の神がいらっしゃると考えた。んだそうです。
って気づけば『具志堅誌』(1978発行)のほぼ引用になっちゃいましたね。丸暗記。しかも同じ話を前に書いてましたわ。ハハッ!
現在も沖縄の各家庭では台所で火の神が祀られているそうですが、地域の火の神はおそらく集落の発祥地とか集落が移動してきて起点にした場所なんじゃないかと思うんです。生活(煮炊き)を始められることに感謝する場所なのではないかと…想像しています。
さてさて、喜屋武公民館の周辺には他にもいくつか拝所がありました。ですがすべての拝所についてレポートするとすんごい長文になったので、このブログ『沖縄旅行記』とは別のブログに記事を書きました。
歴史散策話に興味がある方はぜひ。
別のブログ→糸満市「喜屋武公園」内の歴史散策【てんとてん琉球】
しかし公民館の近くを少しウロウロしただけなのに、喜屋武の歴史をもっと知りたくなりました。
そうそう。公園の近くにすごい風情のある屋敷跡があって、いいなぁ。素敵だなぁ。と思ってしばらく眺めていましたよ。
またじっくり歩きに来よう。
うちなー弁当 お昼過ぎには 売り切れる
さぁ、そうこうしているうちにお昼です。
この日もうちなー弁当が食べたくなったのでしばらく車でウロウロ。ところが12時を過ぎてから弁当屋を探すとほとんどのお店が売り切れなんですね。大ピンチでした。
水産高校周辺とか市場周辺とか、けっこうグルグルさまよいましたよ。
でも夫の記憶を頼りに糸満市照屋の「フレンドハウス」へたどり着けてようやく弁当ゲット。
そこから車で8分の「南浜公園」へ移動してランチターイム!
「南浜公園」でお弁当は大正解
糸満市潮崎の海岸沿いにある「南浜公園」。
ここには初めて行きましたが大正解でした。綺麗に整備されていてイスとテーブルのある東屋があるんです。
そこで沖縄の海を眺めながらうちなー弁当を食べる。なんと贅沢なんでしょう。
しかもこの日はお昼過ぎに満潮だったので、透き通るひたひたの水に癒されました。午後からめっちゃいい天気になったし。
展望広場からの景色もどうぞ
南浜公園には展望広場もあって、高台から海を眺めることができます。
展望広場から南の方向を見た景色はこんな感じ。
そして目の前に広がるのは、うーみー!
はぁ~。いいねぇ。やっぱり2月の海は綺麗さー。
名城の集落散策ダイジェスト
昼食の後は糸満市名城の集落を散策。したのですが、そろそろ文字数が気になり始めたので細かい話はまた別ブログに書きますね。(書けたらリンクします。)書けました。
別ブログの記事→糸満市名城の歴史散策【てんとてん琉球】
名城の集落散策で一番印象に残ったのがエージナ島への遥拝所。
写真手前の祠は名城公民館の後ろ側にある拝所で、写真奥の海上に緑がこんもりしているのがエージナ島です。
今から書くことは全くの憶測ですが、遥拝所と島の間にある畑地のエリアは大昔海の中だったんじゃないかなぁ…。なんて妄想しています。だからここに遥拝所があるのではないかと。また追々調べます。
名城集落周辺には他にも、こんな道端に祠があったり。
ガードレールの陰に「馬乗り石」が残っていたり。
馬乗り石は単純に馬に乗るための踏み台だと思うんです。でも祈りの形跡があるということは高貴な方が乗り降りしていたのかしら…?これもまた調べよう。
そして道端にシーサー。
このシーサーは集落の悪疫払いなんですって。
などなど、名城集落は散策し応えのある地域でしたよ。ただ、名城集落内の道はめーちゃーめーちゃー狭いので、車で行かれる方は十分にご注意を。
関連記事(2019年6月)→沖縄旅行2日目-めっちゃ雨の日にドライブをして弁当を食べた話
まだまだ見たい旧跡はあるけれど、日が傾きかけたので撤収。
自炊旅行最後の晩餐に乾杯
楽しかった一日はあっという間に過ぎて、いよいよ3泊4日自炊旅行の最後の晩餐です。
さて何食べる?と話しているうちに無性に豆腐が食べたくなりました。でもあちこーこーの島豆腐は一丁約500g。一晩では食べきれない。どうしよう。
そこでひらめいたのが、あちこーこーのゆし豆腐。ゆし豆腐は一袋約1kgだけど(汁の重さ込み)、半分は明日の朝に食べられるやん。
ということでさっそくスーパーに寄り道してゲット。
それから帰り道にホテル近くの「うまんちゅ市場お魚センター」で刺し身もゲット。
関連記事→Mr.KINJO in 西崎(別館)ツインルーム宿泊レポート【糸満市】
明日にはチェックアウトだけど部屋の片づけとか荷造りの準備は朝でいいや。さっさと風呂に入って、かんぱーい!
この日の晩酌メニューは、
- 刺し身(まぐろ中落ち)
- にんじんしりしりー
- うちなー天ぷら(野菜/残り物)
- ゆし豆腐
まぐろ中落ちの刺し身は、初日に食べたメバチまぐろの刺し身とはまた違うおいしさでした。何がどう違うのかは忘れたけど。
にんじんしりしりーには八重瀬町で買ったピーマンと前日残したゴーヤーを入れて。ツナ缶は初日に買っておいたもの。あとしりしり器は替え刃式のスライサーを持参しました。
↓参考までに
2月はにんじんの季節ですからね。どうしてもしりしりーが食べたかったのです。
初日から大切に受け継いできたうちなー天ぷらも普通においしかったし、ゆし豆腐なんてそんなもんうまいに決まってるやんかぁぁぁ。
関連記事→沖縄自炊旅行1日目-本島南部のうまいもんを集めつつウロウロした日
あぁ。おいしいものだらけで幸せな自炊旅行でした。旅先で自炊すると野菜をたくさん食べられるからいいですね。沖縄の野菜はおいしいからさらに良い。
ということで明日はいよいよ最終日。すでに疲れが溜まり始めています。沖縄旅行はだいたい4日目に疲れのピークを迎えますからね。どうなることやら。
4日目につづく→「海洋食堂」で豆腐を食べただけの最終日【沖縄自炊旅4日目】
この旅行のダイジェスト記事→2月の沖縄旅行ダイジェスト&沖縄拠点づくり計画がブレブレな話
コメント
照屋の弁当屋は、私のお気に入りでっす。
うちのリフォームしてくれた大工さんも行きつけで朝一でバッタリ会ったことも。
からし菜弁当がグンバツ。
でも人気あるのから売切れるので・・・まあ、9時までに行かないと。
そうなんですか。
からし菜弁当!絶対おいしいはず。次回は朝狙ってみます^^