2024年12月20日金曜日。沖縄旅行6日間の2日目。
この日は那覇で地元の人に大人気だと聞いて気になっていたお店を数軒めぐり、その後次の滞在先の読谷村へ移動しました。
一日かけて那覇のいろんなお店に行きましたが、今まで気づいていなかった観光気分になれるだけじゃない那覇の一面を垣間見ることができました。那覇がもっと好きになった日。
栄町市場「出汁ダシ」で朝ごはん
そんな頑張らずに起きた朝。8時ごろホテルからプラっと歩いて栄町市場へ。
栄町市場の鰹節屋さんが朝ごはんのお店を始めたと聞いてやってきたのです。お店の名前は「出汁ダシ」。

鰹節屋さんの朝ごはん「出汁ダシ」photo by 夫
メニューは鰹節ごはんやかちゅー湯、中華そばなど。

「出汁ダシ」のメニュー photo by 夫
私は迷わず“かちゅー湯とじゅ~し~”を注文しました。前々から本場のかちゅー湯を食べてみたかったのです。
かちゅー湯とは、琉球王国時代からある即席スープ(参考:『沖縄ぬちぐすい事典』尚弘子監修p.53)。どんなものかは写真を見ていただければすぐわかると思います。これ。

かちゅー湯とじゅ~し~
鰹節がたっぷり入ったお椀にお湯を注いでできあがり。
「出汁ダシ」のかちゅー湯はみそ味でした。時間が経つほど鰹の風味が濃くなっておいしいの。最初はかみ砕けない気がしていた鰹節も、だんだんホロホロになってきていいおかずに。
それからこの“じゅ~し~”おいしかった。アンダ(豚の脂)がしっかり入ってるような感じで初めて食べる味でした。
そして夫が注文したのは“鰹節ごはんセット”。

鰹節ご飯セット
白ごはんの上に薄削りの鰹節がてんこ盛り。しょう油をかけたり温泉たまごを乗せたり…。味見させてもらったけど、はーおいしかった。私もこれにすればよかったと一瞬思ってしまったさ。でも本場のかちゅー湯を味わえたからいいんだ。
いい朝ごはんでした。
そうそう、タイミングかもしれないんですけどお料理担当の方が一人だったみたいで、料理が出てくるまでけっこう待ちました。待ち時間も楽しめる朝にぜひ。
「イオン那覇店」で亀そばを食べ泡盛を物色
ホテルに戻ってからバタバタと荷造りをしてチェックアウト。10時半ごろのゆいレールで安里駅から小禄駅へ移動。そこから送迎車でレンタカー屋さんへ。
(関連記事→沖縄でレンタカーを安く借りる方法)
諸々手続きを終えて出発できたのは11時過ぎでした。
レンタカーでまず向かったのは「イオン那覇店」。通称、小禄のジャスコ。
ここで必要最低限の買い出しと泡盛を調達する予定。…なんですが、このタイミングで昼食を済ませておかないと今後の予定が狂うので、まずは腹ごしらえ。食べてばっかりじゃ。
お昼ごはんはイオン那覇店のフードコートに入っている「本家 亀そば」で。そろそろ沖縄そば食べとかないとね。

本家 亀そば イオン那覇店
私が注文したのは“亀そば”。三枚肉、本ソーキ、軟骨ソーキがぜんぶのっているやつです。

亀そば
亀そばのお肉おいしかったです。3種類それぞれ味わいが違っていてちょっと感動。それにスープの豚出汁とかつお出汁のバランスがとっても好みでした。
ちなみに夫が注文したのはそば定食のチャンポン。

そば定食チャンポン
チャンポンがかなりあっさりしていた記憶。たまごの塩気がしっかりしていてごはんに合う!しかもこのご時世にキャベツがたっぷりで満足でした。おいしかった。
沖縄のフードコートっておいしいよね。便利だわ。
(関連記事→2018年2月那覇メインプレイスでサクッとランチ-フードコートを侮るなかれ)
昼食後はイオンのリカーコーナーで心ゆくまで泡盛を物色してから軽く買い出し。
結局イオン那覇店には2時間以上滞在していました。そのうち半分は泡盛を見ていた時間だったはず。
那覇市泉崎「ペーチン屋」のまんじゅうを買い損ねる
「イオン那覇店」を出ると時刻は14時前。急いで次のミッションへ。
次に目指していたのは、那覇市泉崎にある「ペーチン屋」。
ペーチン屋は100年も前から続く菓子店で、自家製の饅頭が“天妃前まんじゅう”として有名だとか。しかし残念なことに2025年3月22日に閉店が決まった。というニュースを見て初めて知ったお店です。
→創業100年、天妃前まんじゅう「ペーチン屋」閉店へ(2024年12月01日付)【琉球新報】
せっかく那覇に来たんだからぜひ天妃前まんじゅうを食べてみたい。と「ペーチン屋」に向かっていたのですが、途中、ふと公式サイトをチェックすると、なんと本日完売のお知らせ…。
しまったな、イオンに長居しすぎた。と悔みつつ、お店の写真だけ撮って撤退。

14時には閉店していた「ペーチン屋」
閉店までに那覇へ行かれる方はぜひ。
那覇市泉崎の古書店「ちはや書房」を隈なく物色
お次は旅行前に組んだスケジュールに従って「ペーチン屋」から車で2分のところにある古書店「ちはや書房」へ。

古書店「ちはや書房」
そう、最近というか、朝ドラ『ちゅらさん』の再放送を見ながらロケ地探しをして以来、2、30年ほど前の那覇が気になって仕方がなくなりました。タイムマシンがあるならそのころに戻って那覇で飲み歩きしたいくらい。
(ロケ地記事→ちゅらさんロケ地おさらい-那覇回 その1「帰ってきた兄ぃ兄ぃ」週)
そんな2、30年ほど前の情報を仕入れたくて、初日の「市場の古本屋ウララ」に引き続きこの日は「ちはや書房」に来たわけですが…。ここにも20年ほど前のるるぶ沖縄的なものはなく。
でも、敷地が広いのもあってなかなか見ごたえのある古書店でした。お店の端から端まで30分くらいかけて物色して、BEGINのエッセイ『さとうきび畑の風に乗って』をゲット。(中江裕司監督の映画『恋しくて』のモデルになった本)
楽しかった。沖縄の古書店は興味が尽きませんな。
那覇市与儀「津波古酒造」の太平感謝祭で泡盛を買う
続いては那覇市与儀にある「津波古酒造」へ。
津波古酒造は那覇に古くからある泡盛の蔵元で(1898年創業)、代表銘柄は『太平』。毎月第3週末あたりに太平感謝祭を開催していて、2024年12月の感謝祭は20日~22日でした。そのタイミングで那覇にいるんだから、これは行くっきゃないでしょう。

那覇市与儀「津波古酒造」
太平感謝祭、行ってよかったです。
こじんまりとした工場内にいろんな種類の泡盛が並んでいて、熱心に話を聞いている人もいればひたすら試飲している人もいる、自由で素朴な雰囲気がいいなと思いました。
イオン那覇店ですでに何本か買っていたけど、ここでもさらに泡盛を購入。2000円以上買ったらくじ引きができる時間帯があるらしく、運よくくじを引いたら運よく非売品の樽酒をゲットできました。イエーイ!

太平感謝祭で買った泡盛
太平感謝祭の情報は公式Facebookがわかりやすいです。
那覇市与儀「トーエ洋菓子店」町のケーキ屋さん
津波古酒造から出てくると、すぐそばに「トーエ洋菓子店」が見えました。せっかくなんでちょっと覗いてみることに。

トーエ洋菓子店
トーエ洋菓子店は沖縄のラジオを聞いていて知ったお店。なんでも“マーブルケーキ”が大人気だそうです。
ただ、マーブルケーキは夫婦二人で食べきるにはまあまあ大きいんですよね。実際にお店で見てみてもやっぱり大きかったので断念。
トーエ洋菓子店まで来てマーブルケーキを買わないなんて!?って、知ってる人が聞いたらびっくりするんだろうなと思いながら、ショートサイズのマスコットケーキ、クリームチョコケーキ、それとトーエラスクを購入。
マーブルケーキは3日間もつらしいので、いつかまたのんびり長期滞在できるときに買いにこよう。
それにしても町のケーキ屋さんっていいなぁと思いました。
那覇市三原の人気店「赤嶺鮮魚店」で刺身を買う
さてさて、そうこうしているうちに時刻は15時半。いいかげん読谷村を目指さないといけない時間です。
気持ちは焦るのですが、最後に一軒、那覇市三原にある「赤嶺鮮魚店」へ。
赤嶺鮮魚店は最近SNSでやたら見かけるので気になっていたのです。刺身だけでなく、酢味噌和えや馬刺し、天ぷらもおいしいんだそう。

赤嶺鮮魚店
お店に到着すると、それはもうひっきりなしにお客さんが出入りしていてちょっとカオス。みんな忙しいからね。でも沖縄で16時前後にこの光景が見られるお店は人気店の証拠ですよ。きっと。
すみません…すみません…と恐縮しながら図々しくお店に入ると、気さくなお店の人が明らかに県外人の私たちにもウェルカムな感じで声をかけてくれて嬉しかったです。
赤嶺鮮魚店では刺身盛り合わせを購入。残念ながら天ぷらは売り切れでした。
よし、これにて那覇でのミッションコンプリート。とっとと読谷村へ。
眠気を吹き飛ばしてくれたトーエラスク
読谷村へ移動を始めるころには16時過ぎ。16時を過ぎると沖縄の道って混みますよねー。
(関連記事→沖縄旅行プランの立て方と注意点)
国道58号も渋滞しかけていてなかなか進まず、北谷の手前あたりで強烈な眠気に襲われたので、トーエ洋菓子店で買ったトーエラスクを食べました。

トーエラスク
めちゃうま♡サックサクで軽い。眠気も吹き飛ぶおいしさでした。
あとで調べると、トーエラスクはマーブルケーキの切れ端で作ったラスクなんですって。やったね。マーブルケーキ食べた気になれた。トーエラスク買って正解。
「ザ・ビッグ都屋店」で夕日を待つ
ようやく読谷村の「ザ・ビッグ都屋店」までたどり着き、サクッと買い物を…と思ったら、あらまぁなんだか夕日がきれい。

17時半ごろ
この日の日の入り時刻は17時42分。
急いで買い物を済ませて夕日を見るか、もっと景色のいい場所へ移動するか、話し合いの結果、今ここで夕日を待とうと相成りました。
待つこと10分。

17時39分
最後は雲に隠れてしまったけどきれいな夕日を見ることができました。結局これが沖縄旅行6日間中、最初で最後の夕日だったから、このとき立ち止まってちゃんと見ておいてよかった♪
だけど買い物の途中に足を止めて夕日を眺めるって、なんかいいなと思いました。やっぱ読谷村いいな。沖縄いいな。
濃ゆい一日に乾杯!
さあ、あとはちゃっちゃと買い物を済ませて、宿(Airbnb)にチェックインして、シャワーを浴びて、かんぱーい!

かんぱーい!
沖縄旅行2日目の晩酌メニューは、
- 刺身(まぐろ中トロ、カジキ、イカ/赤嶺鮮魚店)
- 島どうふ(一力食品/ザ・ビッグ都屋店)
- イカ天ぷら(丸大波平店)
- 紅いも天ぷら(ザ・ビッグ都屋店)
- 沖縄県産山原若鶏からあげ(お惣菜/イオン那覇店)
- キャベツと人参のミックスサラダ(どこか忘れたイオン系列)
赤嶺鮮魚店の刺身は噂の通りおいしかったです。特にカジキが脂のっていて味の予想を超えていました。行ってよかった赤嶺鮮魚店。今度は天ぷらも食べてみたい。
さて、これにて沖縄旅行2日目終了。
長くて濃ゆい一日でした。
今まで那覇は国際通りとか首里城とか、私にとって観光気分になれる楽しい場所でした。だけどこの日、地元に愛されるお店を数軒のぞくことで、那覇の生活感とか人間味みたいな、今まで見えていなかった那覇を垣間見れた気がしてますます那覇が好きになりました。
那覇楽しかった。近々長期滞在計画立ててみよう。
3日目につづく→読谷村のローカルストアでおいしい買い物をした日-2024年12月沖縄旅行3日目
(2024年12月の沖縄旅行ダイジェスト&体験記事一覧→2024年12月の沖縄旅行6日間-滞在中の天気と思い出ダイジェスト)
コメント