2023年8月29日、糸満10日間滞在7日目の旅行記。
この日は、沖縄本島南部をドライブしました。
いつもにプラスアルファで八重瀬グスクからの、本島南部定番ドライブコース。ニライカナイ橋、知念岬公園、奥武島、南の駅やえせに行きましたよ。
定番コースはこのブログで飽きるほど紹介していますが、史上最高にいい天気だったのでいつもとは違う景色をお楽しみいただけると思います。写真たくさん載せましょうね。
八重瀬グスクから壮大な景色を眺める
定番コースを行く前に立ち寄ったのが八重瀬町富盛の「八重瀬グスク」。
マスクをしたまま登るとぶっ倒れそうになる階段の先に、“本殿跡”と案内板がある広場がありました。
広場の真ん中には城火の神(ぐすくひぬかん)。火ヌ神は、土地とかグスクなどの発祥の地、そして家庭では台所に置かれているとても大切な祈りの場…だと理解しているのですが、どうでしょう。
火ヌ神に向かって左端の細い道を行くと、眼下に広がる田畑と八重瀬町の集落。
この景色のいい場所はグスクの物見台だったそうです。
八重瀬グスクを見に来たかったのは、かつてここの城主だった人物が、後々「下世之主(しもよのぬし)」と呼ばれる大物になったという歴史を読んだからでした。
下世之主は、だいたい今の南城市にあたる広大な土地を支配下に置き、当時、認められた者(王)しか許されなかった明(中国)との進貢貿易を“王叙”(王の叔父でーす)と名乗ってやってのけた強者でした。
その城主は、ここ八重瀬グスクは海から離れていて交易に向いていないと、他のグスクへ移って勢力を広げたそうですが、きっとここに住んでいたときから沸々と野心を燃やしていたんだろうなぁ。と素人なりに想像していたわけです。
そう思って物見台からの景色を見ると、なんだかやたら壮大に見えてくるんですね~。
わー!沖縄県庁まで見える―!とか、
ちょっと待って~。もしかしたらここから首里城も見えるかも~とか。
ちなみにその強者が八重瀬グスク城主だったころは、まだ首里城はなかった時代と思われます。たぶん。
八重瀬グスクは現在、公園として整備されていて、1月下旬から2月にかけてヒカンザクラがきれいに咲くそうですよ。
ニライカナイ橋はド定番だけどやっぱりきれい
さて、それでは本島南部の定番ドライブコースといきますか。
最初に立ち寄ったのは、ニライカナイ橋。沖縄旅行といえばこの景色じゃない?といえるほどのド定番絶景スポット。
だけど、やっぱきれいなー。
しかもこんな天気のいい日にニライカナイ橋を見るのは初めてで、そりゃはしゃいでまうやろー!
同じような写真を何枚も何枚も撮って、わー!知念岬公園がはっきり見える―。久高島もめっちゃ見えるー。と大はしゃぎしておりました。
そういえば、知念小学校の向こうに津堅島も見えていたんじゃないかと。
「フレンドハウス」の弁当を最高の景色とともに
ニライカナイ橋のあとは知念岬公園に向かってドライブ。
その道すがらも天気が良すぎて角を曲がるたびに、わーお!わーお!歓声を上げながら写真をパシャパシャ。
南城市の観光案内所「がんじゅう駅・南城」横の物産館をプラプラして、その後は待ちに待ったランチタイムです。
実はこの日、朝一で糸満市照屋の「フレンドハウス」のお弁当をゲットしていたんです。
フレンドハウスのお母ちゃんたちがめっちゃ話しかけてくれて、嬉しい答えたいけど弁当選ばなきゃ、答えたい、選ばなきゃ、と散漫力全開で選んだ弁当がこちら。
間違いない。フレンドハウスの弁当はうまいです。唐揚げもおいしかったなぁ。にんにく控えめでした。
そんな間違いない弁当は、知念岬公園駐車場で最高の景色を見ながら食べました。
これぞ沖縄ならではの贅沢な時間。ちょっと暑かったど。
知念岬公園を大はしゃぎで散策
昼食後は知念岬公園を散策。
しかしこんないい天気の知念岬公園、見たことある?
ないよ。なかったよ。
いつもは芝生の広場まで降りないのに、この日は張り切って広場の端まで行きました。
また同じような写真を何枚も撮って、わー!久高島の港が見えるー!キャッキャ♪キャッキャ♪
そして今まで通ったことない遊歩道を歩いて、また同じような写真を何枚も…。
思い返せば、ここで少しはしゃぎすぎたみたいです。8月の晴天しかも13時に、帽子を忘れて歩き回ってしまったんです。ハハハ。
だって景色すっごいきれいだったんだのにー。
奥武島の観音堂と天ぷらとグロッキー
ではそろそろ次の目的地へ。と向かったのは奥武島。
本島南部に来たら奥武島で天ぷら買いたいよね~。
けどその前に、奥武島観音堂へご挨拶。
この日は旧盆のナカヌヒー(中の日)で、観音堂前の広場には櫓が建てられていました。
夜にはここでエイサーや盆踊りがあるみたいですね。だけどこのときは人っ子一人いないシンと静まり返っていて、なんだか不思議な雰囲気でした。
奥武島好きだなぁ。奥武島のエイサーも見に行ってみたいなぁ。
ご挨拶の後は奥武島の天ぷら屋「てるちゃん鮮魚・天ぷら店」へ。
ここで刺身と天ぷらと、そうそう、ついにトビイカの干物をゲットできました。
これ、おいしかった。めっちゃおいしいイカの一夜干しって感じです。柔らかくて、味がギュッと濃縮されていて、ほどよい塩気。炙って食べました。ゲソの先がカリカリになったところもおいしかったです。
→『青空に映える白いイカ 奥武島でトビイカの天日干し始まる』(2023年06月30日付)【琉球新報】
それはそうと、てるちゃん天ぷらは注文してから揚げてくれるシステムでした。
10分くらいかな…。お店の前のテントで待っているうちに、信じられんくらい体がしんどくなってきて、早く車に戻りたい。エアコンカモーン状態に。
やっと車に戻るころには夫に、海の写真撮りに行く?と聞かれて思わず、え、何で。と聞き返してしまうほどグロッキーでした。やばいやばい。
とりあえず琉球コーラをがぶ飲みして、すぐそこの防波堤からパシャリ。
奥武島から見る海もきれいなー。
変わってしまった「南の駅やえせ」
最後に立ち寄ったのは、八重瀬町具志頭の「南の駅やえせ」。
南部へ来ると100%立ち寄る場所です。
なんでかって、ここの産直市場が大好きだったんです。
ところが、久しぶりに店内に入ると雰囲気が変わってる…。農産物コーナーがとても狭くなって、今まで地場産品が並んでいたエリアにはなんだかおしゃれなジャムの瓶みたいなのがズラッと。
カルディか無印っぽい雰囲気で世界の調味料みたいなのが買えるお店になってしまったようで、私は、…悲しかったです。
もしかしたら台風の影響で野菜が少なかっただけかもしれないけど、前みたいにピーマンとかセロリ山積みのお店であってほしかった。わーん…。
って、さっきから“みたいなみたいな”連呼しすぎですね。だけど、あんまりシュッとしすぎるとよくわからんのですよ。
ただ、店内のエアコンはめっちゃ涼しかったです。おかげで体調復活!
元気いっぱいで、お隣のスーパー「JAマートぐしちゃん」へ。
ここで野菜をいくつか買って、そろそろ帰路へ。
楽しかった本島南部ドライブに乾杯!
糸満の部屋に帰って、この日はさすがにシャワーはぬるめで。水分とって、からの、かんぱーい!
糸満滞在7日目の乾杯メニューは、
- 刺身盛り合わせ(てるちゃん鮮魚・天ぷら店)
- 天ぷら(てるちゃん鮮魚・天ぷら店)
- 煮付け(フレンドハウス)
- 島どうふと長命草の白和え
- 厚揚げ(くがに市場)
- レタス
- シークヮーサー
刺身はイラブチ、まぐろ、クルキンマチ。いいねぇ。刺身のある食卓はいいねぇ。そして天ぷらは…、写真を見ると前日に浦添で買った紅ショウガ天を食べとるな。記憶があいまいです。
でも、もずく天とかはてるちゃん天ぷらだったと思います。もちろんおいしいけど、買ってすぐ食べたほうがもっとおいしいはず。と、このとき思いました。
そしてフレンドハウスの煮付け。
実はこれ、別盛でごはん付きなんです。おかずだけちょうだい。と言ったら、値段変わらへんねん。というようなことを沖縄の言葉で説明してくれたので、じゃあごはん付きで。というやり取りをして楽しかったです。三枚肉も昆布もうまうま~。
それから、最近我が家でブームなのが長命草。
なにやら体にいいセリ科の植物で、味はすこぶるパンチの強い三つ葉といった感じ。葉が分厚くてガシガシなので、細かく千切りにして使うと料理のいいアクセントになります。この日は島どうふの白和えにプラスしました。味付けはアンダンスー(油みそ)で。
おいしかったなぁ。
そういえば風呂上がりに、ふと空を見たらお月さんがとってもきれいで、慌ててカメラを取りに行きました。
ちょっとブレてますね。なんねいーさー。
さて、翌日は旧盆のウークイ(お送り)。それと台風が近づいてるとかで頭の中は忙しいけど、全部明日明日。と言ってこの日は就寝。どうなることやら。
つづく→自炊うな丼&旧盆ウークイの糸満をウロウロ【糸満滞在8日目】
滞在初日の記事→レンタカーを24時間で返却 バスで糸満へ-イレギュラー尽くしの2日間(滞在初日&2日目)
この滞在のダイジェスト&体験記事一覧→2023年8月下旬 沖縄に10日間滞在しました
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