移転前の牧志公設市場 最終日のセレモニーを見に行った

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何年も前からちらほら聞こえていた第一牧志公設市場の建て替えが現実のものとなり、いよいよ2019年6月16日、47年前に建てられたあの建物での営業が最終日を迎えました。

沖縄のいろんなメディアが牧志公設市場の話題を取り上げ始め、それを見ているうちに、ペリーもち屋の閉店で感じた切なさも後押しして、最終営業日の公設市場を見に行こうかという話になりました。

最終営業日に合わせて那覇に行き、市場内をぷらっと見て回り、買い物ができそうなら最後に少し買い物ができればなぁと思っていました。

スケジュールの都合で沖縄へ行けるのは最終日当日。かなりバタバタするけど、なんとか滑り込めるはず。

だったのですが、かくかくしかじかありまして…。というかジェットスターが引くほど遅延して、牧志公設市場にたどり着けたのは営業時間終了後の18時半ごろでした。

当然市場には入れず。なんだかなぁ…。と落ち込むかと思いきや、来れた!やったー!という気持ちの方が強くて私の心は浮かれていました。

さて、そんな浮かれ気分で観察してきた牧志公設市場移転前の最終日。移転セレモニーの時間帯しか過ごせませんでしたが、雰囲気だけでも少しお伝えできれば。

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移転セレモニーの雰囲気

私たちが到着した時点で移転セレモニー会場にはたくさんの人が集まっていました。

移転前の牧志公設市場最終日の様子

セレモニーの会場にはすでにたくさんの人が

見物人も大勢いたけど、報道陣もめちゃめちゃ駆けつけていました。それだけ歴史的な出来事なんだと改めて感じました。

移転セレモニーが始まる少し前にエイサーの演舞が始まりました。近くのスーパーで缶ビールとつまみを選んでいた私たちは慌てて会場に戻ります。

エイサーを披露していたのは沖縄国際大学のエイサーサークル「琉球風車(リュウキュウカジマヤー)」のみなさん。

移転前の牧志公設市場でエイサーの演舞

セレモニー前にエイサーの演舞

人混みをかき分けてエイサーを撮ろうとするのですが、辺りが暗くてブレブレのやつしか撮れず。あきらめて缶ビールをプシュっと。

そうこうしているうちに移転セレモニーが始まって、各代表の挨拶。

公設市場組合長の粟國さんの挨拶は聞きたかったので、人混みをかき分けて見に行きました。

牧志公設市場組合長粟國さんの挨拶

牧志公設市場組合長粟國さんの挨拶

何かで読んだ記憶では、粟國さんが副組合長になった年に公設市場建て替えの話が持ち上がったんだそうです。

それからこれまで大変だったと思います。そしてこれからの計画も大変なんだと思うけど、たぶん粟國さんじゃないとできないことだったから市場の神さまに選ばれたんだろうな。と、まったく知らない人について勝手なストーリーを妄想するのでした。

移転セレモニーが一通り終わり、最後に市場入り口のシャッターが降ろされました。47年の歴史がこれで終わります。

移転前の牧志公設市場最後にシャッターが降ろされた

最後にシャッターが降ろされた

シャッターが降りていくときのいろんな歓声と、降りた後の指笛と。やめておくれよ。ウルッとくるじゃないか。

無駄に深呼吸をしながらウルウルを振り払っていると、市場の人たちが感謝状を手渡している場面に出くわしました。

感謝状なのか表彰状なのか。それを受け取るのは、これを機に引退を決めた2人の女性。おばぁと言ってしまうにはまだ早いように私には見えました。

公設市場を引退する2人に感謝状が贈られた

引退する2人と抱き合って涙

2人にありがとうを伝えに来る人たちが、もうみんな泣いて泣いて。泣いて泣いて泣いて。

あははーん。あかんやつ。そんなに泣いているのを見たらもらい泣きしてまうやろー!

以前聞いたことがある司会業をされている方の話。結婚式の司会でどうしても泣いてはいけないのに涙が込み上げそうになった時は、サザエさんのことを考えて気をそらすんだそうです。

私は引退する2人に泣きながらありがとうを伝える人たちを見ながら、頭の中で「サザエでございまーす!サザエでございまーす!サザエでございまーす!」と何度も叫んでいました。

泣けばいいのに、なんか頑張っていました。

仮設の牧志公設市場

感極まりそうになる場面はたくさんあったけど、市場の人たちの気持ちはすでに前に進んでいるように見えました。

市場の人たちには、数週間後に仮設市場で営業を再開し、そして数年後に新しい建物へ再び戻る作業が残っているわけです。歴史と思い出がつまったあの建物とはお別れですが、牧志公設市場はこの先も続いていくのです。

何度も話し合ってそうしようとみんなで決めたこと、だから次へ進もうと、腹を括っているようにも見えました。

移転セレモニーへ向かう途中、仮説市場を見てきました。

仮設の牧志公設市場

仮設の牧志公設市場

こざっぱりしていてすでに明るい雰囲気だなと思いました。

仮設市場の営業は2019年7月1日開始予定だそうです。楽しみだなぁ。次回沖縄へ行ったらぷらっと買い物に寄りたいなぁ。

移設前の市場には最後入れなかったけど、あの場の雰囲気を味わえただけでも行けてよかったです。沖縄の歴史の瞬間に立ち会えて、いい時間を過ごせました。

そういえば移転セレモニーの最後、カチャーシーカチャーシーカチャーシー!の声が掛かったんですが私たちの周りは誰もカチャーシーしていませんでした。残念。

夢のカチャーシー初体験はまだ先になりそうです。

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