沖縄で二日酔いになったら、命薬(ぬちぐすい)といわれる沖縄料理、特に汁物がおすすめです。
実は今日、朝からしっかり二日酔いで苦しんでいまして、そんな時に沖縄で撮った写真を見ていたら、今この瞬間にぜひ食べたいと思う沖縄料理をたくさん見つけました。
なので今日は、二日酔いについて私なりの解釈と二日酔いのときに自分自身が救われた沖縄料理について、経験をもとに書いてみます。
二日酔いの原因
専門的なことはわからないので、今から書くことはただの素人の想像です。
今まで幾度となく前夜の不摂生に苦しんできましたが、ある日ふと思ったんです。二日酔いっていったい何やねん。と。
それで私なりに調べてみた結果、二日酔いの苦しさは脱水症状と毒素が原因なんじゃないかと思うようになりました。
実はお酒を飲んでいる時って、飲み物を飲んでいるのに体内の水分は失われていくんだそうです。
最近よく耳にするようになった熱中症対策でも「アルコールは水分補給にはなりません。」と注意喚起されています。アルコールには利尿作用があるので、結局飲んだ量以上の水分を排出してしまうんだそうです。
飲み過ぎた次の日に、肌がパサパサになっているのもそのせいなのかなと思います。
それからウィキペディアで読んだ話では、アルコールを分解するときに副産物としてアセトアルデヒドという成分が生まれるらしいんです。アセトアルデヒドって毒なんですって。
体内の水分が足りていない状態でさらに体内で毒が生産されていることを想像すると、ものすごく濃厚な毒素に侵されているような気がしてきます。
そう考えるようになって以来、二日酔いになったときはいつも、いかに効率よく水分補給をして体内の毒素を排出するか。そればかりを考えています。
命薬(ぬちぐすい)の沖縄料理と二日酔いの関係
ところで、二日酔いのときに沖縄料理を見ていて、あぁ今これを食べたい!と思ったのはなぜなのか。考えてみました。
沖縄にはお酒好きが多いと聞くこともありますが、それよりもたぶん、沖縄の気候と関係があると思うんです。
沖縄で、これはあかんわ。と思うくらい暑いときは、日差しが強烈で湿度がもわっと高いまとわりつくような暑さです。
そんなときに、ちゃんと汗がかけないと体に熱がこもって頭がボーっとしてくるし、一生懸命お茶やジュースを飲んでも全然体に吸収されていない感じで苦しい時があるんです。
でもそうやって暑さに参ってしまっていても、沖縄料理、特に汁物を食べると、急に汗が吹き出してきておダシが体中に染み渡る気がするんです。内臓が活発に動き出す感じです。
なのでもしかしたら沖縄料理って、沖縄の暑さを乗り切るために水分補給ができて汗がかけるように工夫されてきた料理なのかなと思ったわけです。
それでもし二日酔いになったときに、水分補給と毒素排出が重要なんだとすれば、沖縄の暑さ対策に通じるものがあると思うのですが、どうでしょう?
ゆし豆腐-胃がつらい二日酔いに
さて前置きが長くなりました。
今まで食べたことのある沖縄料理の中から、二日酔いの時に私が救われたメニューを紹介します。ただし、決して無理して食べたりはしないでくださいね。
それから、これはあくまでも個人の感想です。
まずは胃がつらいタイプの二日酔いのときは、ゆし豆腐に助けられました。
以前7月のめちゃめちゃ暑い時期で食欲がなかったときに、南城市の道の駅「がんじゅう駅・南城」の2階にある「せーふぁキッチン」でゆし豆腐を食べました。
ゆし豆腐をすすりながら、これは二日酔いのときにも欲しい。と思ったんです。
実際に最近は自炊旅行中に二日酔いになったら、スーパーで買ったゆし豆腐を食べています。
ゆし豆腐というのは島豆腐が四角い形になる前のおぼろ状の豆腐です。
沖縄の島豆腐は何も味を足さなくてもそのままで塩気があるんです。豆乳を固めるときに海水を入れるところもあるらしく、その塩加減がちょうどよくて五臓六腑に染み渡ります。
おいしいゆし豆腐といえば、那覇市にある食堂「島ちゃん」のゆし豆腐もおすすめです。このお店は豆腐屋さんがやっている食堂です。
「島ちゃん」については別記事に書きましたのでそちらをどうぞ。
別記事→那覇のおいしい食堂「島ちゃん」
沖縄そば-体中が酒々しい二日酔いに
体中が酒々しい二日酔いって伝わるかしら…。普通にまだ酒残ってるわー。というときはいつも沖縄そばを食べます。
沖縄そばはほんとに命薬(ぬちぐすい)だと思います。
食べていると体中に血が巡りだすようにぶわーっと汗が出てきて、指先や足先が温まってきます。
沖縄そばの豚とかつおベースのスープは、すごく体に良い気がします。アミノ酸が豊富そうだし。二日酔いに良いといわれるシジミ汁もアミノ酸が豊富だからと聞いたような…。
でも食堂で沖縄そばを注文する余裕がないときは、ファミリーマートで120円くらいで売っている「朝すば」がおすすめです。
小さなカップに生麺が入っていて、お湯を注いでよくよく混ぜれば沖縄そばの出来上がり。
スープは濃すぎず薄すぎず、程よくパンチが効いていてぼんやりした頭がシャキッとします。あっ!だから「朝すば」なのか?
沖縄の弁当屋には100円前後の沖縄そばをテイクアウトできるお店もあります。そちらもおすすめです。
うちなーみそ汁-ボヤッとしたものはいらんが汁が欲しい
わかる人にはわかる。わからん人にはわからん表現ですが、なにせ酒のせいで体調が悪いから汁が欲しい。だがしかし、ボヤッとしたものはいらん!というとき。
そういうときは沖縄独特のみそ汁、うちなーみそ汁に救われてきました。
沖縄の食堂でみそ汁を注文すると、大きな器に具だくさんのみそ汁が出てきます。
これがまたうまい。
お店によって違いますが基本の出汁はだいたいカツオベースで、そこにたっぷりの具材から出たうまみがプラスされています。そこにみそが入ることで味がギュッと引き締まるので、食道から胃にかけてフワフワしていても、みそ汁を飲むと食欲がわいてきます。
ちなみに先ほどの写真は那覇市繁多川にある食堂「ざっくばらん」のみそ汁定食です。「ざっくばらん」についても別記事に書きましたのでそちらもどうぞ。
別記事→那覇市繁多川の食堂ざっくばらん
かちゅー湯-もう何もいらねぇときに
あまりにも体調が悪すぎて、「何もいらねぇ!」状態のとき。無理のない範囲でかちゅー湯をすすってみるのはいかがでしょうか。
かちゅー湯とは、器にかつお節とみそを入れて熱湯を注ぐだけの即席みそ汁です。
沖縄では子どもが急な熱を出した時など、あちこーこー(熱々)のかちゅー湯を飲ませたそうです。
これもかつお節のアミノ酸が体に良さそうな気がします。
沖縄ではカップのかちゅー湯を置いているスーパーもあります。
もし自分で作るなら、かつお節はアンマーフーズのがおすすめ。
アンマーフーズの「かつお節パック」を1袋と、比較的手に入れやすいマルコメの「生みそ汁 料亭の味」のみそ1袋を器に入れて熱湯を注いだら出来上がり。
熱湯を注いでから少し置いた方が出汁がよく出ておいしいですよ。
シークヮーサー-乾きが癒えないときに
そして最後、とにかく喉が渇いてしょうがない。でも水はいらん。何か味のあるものが飲みたい。というときには、シークヮーサーが役に立ちます。
沖縄にはシークヮーサーのドリンクがたくさんあります。
以前飲んだうっちん(ウコン)入りの「元気なシークヮーサー&ウコン」は、甘すぎず酸っぱすぎず大人好みの味でおいしく飲めました。
それから、スポーツドリンクを水で薄めてシークヮーサー果汁を少し混ぜると、少々体調が悪くてもグビグビ飲めます。
夏場なら甘くない青切りシークヮーサーそのものが買えますが、それ以外の時期は100%ストレート果汁が便利です。
JAおきなわ「シークヮーサー100」はフレッシュな青切りシークヮーサーの香りがしてとても爽やかでしたよ。
さて、だんだんと何を一生懸命書いているんだろうと思い始めました。
でもこうやって書き出してみると、やっぱり沖縄料理は癒しのメニューが多いなと思います。この記事を書きながらも食べたくてしょうがなかった。
とはいえ、命薬(ぬちぐすい)であってもお料理は元気なときに食べるのが一番おいしいですからね。今後はあまりはしゃぎ過ぎぬよう、精進してまいりたいと思います。
ということで、かりー!(かんぱーい!)
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