沖縄滞在中、バタバタと用事があった日に、ちょうど読谷村でお昼の時間になりました。
さてどうしよう。移動に時間をかけたくない。でもおいしいご飯が食べたい。ということでググってみると、読谷食堂ゆいまーるがヒットしました。口コミには、「ボリューム満点で、めちゃうまい」など、みなさま絶賛の様子。
おもしろそうなので、行ってみることにしました。
【2019年12月29日追記】
読谷食堂ゆいまーるは2019年8月28日で閉店しました。
ここからは思い出話としておつきあいください。
国道58号線沿いの食堂
読谷食堂ゆいまーるは、国道58号線沿いにある食堂です。
お店の南隣は、読谷村共同販売センターといって、やちむん(焼き物)や琉球ガラスなど、読谷村の伝統工芸品が展示販売されています。
実は以前、販売センターにやちむんを見に来たことがありました。でも、お隣の食堂は窓からのぞいて、なんか高級そう…と勝手に思って入りませんでした。
ゆいまーるのテビチそば
広い店内には、ゆったり座れるテーブル席がいくつかあって、店の奥には小上がり席もありました。梁が見える吹き抜け天井で、全体的に山小屋風なお店です。
私が注文したのは、テビチそば。600円
大きなテビチがゴロンと2つ。ミニサイズのジューシー(沖縄風炊き込みご飯)が付いてきます。
そばのスープは豚骨ベースのあっさり塩味。だったと思います。あっさりしていて、いつまでも飲んでいられるタイプのおいしいスープ。
テビチは甘めのほんのり醤油味。
テビチの食感って、お店によっていろいろで、トゥルントゥルンのコラーゲンからの、骨の周りがファサッとほどけるタイプとか、トゥルントゥルンからのブリンとはじけるタイプもあるんですが、ここのテビチは、トゥルントゥルンからのモッチリタイプ。わかりにくいですね。
許されるのなら、骨を素手でつかんでずーっと舐っていたいてびちでした。臭みゼロでうまい。
苦手なものが…
だかしかし、問題はジューシーでした。その日たまたまかもしれないけど、フーチバージューシーだったんです。
フーチバーとはヨモギのことです。私、フーチバージューシーが、まだ苦手なんです。
フーチバージューシーってねぇ、急に現実に引き戻されるように感じるんです。あぁ、おダシおいしい。テビチのトゥルントゥルンおいしい。おそばおいしい。って夢心地で食べているところに、シャキーンと目が覚めるようなフーチバーの風味。
食べてるうちに慣れるかも、と思って何度もトライしたんですけど、その度にシャキーン!シャキーン!となって、ダメでした。
んー悔しい。
トーフチャンプルー定食
ちなみに、夫が注文したのは、トーフチャンプルー定食。これも、600円。
少し分けてもらったら、おいしいチャンプルーでした。豆腐うまっ!って思いました。
具材に、分厚い豚肉が入っていて、噛み切れないパターンかなと思ったら意外や意外、スッと噛み切れて、豚臭さも全然なし。上等においしい分厚いお肉でした。
夫はたまに思い出して、
「ゆいまーるうまかったー。あそこもういっぺん行きたい。」
と言っています。
これはなかなか珍しいことです。
「食」以外の楽しみ
読谷食堂ゆいまーるは、やちむんの共同販売センターの隣というだけあって、お店で使っている器もやちむんです。
おそばのマカイ(茶碗)は唐草模様のやちむん。
定食のご飯茶碗は魚紋のやちむん。
こういう楽しみがあるのはいいですよね。
若かりし頃は、食器は食えん。とか言って、あんまり凝った食器のお店が好きじゃなかったんですけど、目で味わって、手触りや重みも味わいながら楽しむ食事は豊かな時間です。それに、やちむんの肩肘張らない、さりげない美しさが取っ付きやすくて好きだわ。
私も、もう一回行きたいなぁ。口コミ通り、ボリューム満点でおいしくてお求めやすい食堂でした。次回はジューシーの種類を聞いてから注文しようと思います。
でも、昔苦手だったテビチを、今では好んで注文しているので、そのうち、フーチバーの香り最高とか言ってたりして。
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