2020年10月19日、沖縄長期滞在6日目。読谷村に呼ばれた日。
予定ではどこにも出かけずに身体をしっかり休める日のつもりでした。長期滞在中は強制的に休みを取らないと、体力がもたなくて後々考えられんようなミスをすることが多々あるんです。
だから、だから休むと決めたのに…なぜか心が騒いだんですよ。そう、沖縄好きがちょいちょい使うあの言葉はこういうときのためにある。きっと「呼ばれた」んだと思います。
初日の記事→沖縄長期滞在初日-食材調達は楽しいけど疲れてフリーズするよ
(この滞在のダイジェスト&体験記事一覧はこちら→2020年10月中旬-沖縄8日間滞在をざっくりと振り返る)
目覚めによぎったよからぬこと
いつもより遅く起きた朝。目が覚めた瞬間、ふとよからぬ思いが頭をよぎりました。
読谷…行きたい。
いやいやいや。今日は身体を休める日。何日も前からそう決めていたではないか。
とっさに理性で封じ込め、何食わぬ顔で起床。そのまま穏やかな休息日を過ごすつもりだったのですが、うっかり口が滑って夫によからぬ話を漏らしてしまいました。
「今朝起きたとき、ふと読谷行きたいと思ってなぁ。だけど…」
全て話し終わらないうちに夫は両手で頭を抱え、小さくうめき声をあげました。そして、
「行きたい。」
と。
さぁ大変だ。今日は身体を休める日。だけど外はいい天気ー!
沖縄県産食材カレーで一旦落ち着く
ま、とりあえず一旦落ち着きましょう。ということでお昼ごはんの準備。
そうそう、うるマルシェで可愛いシブイ(冬瓜)を買ってきたんですよ。”かわいいしぶい”ってどっちやねん。
半分は凍らせて持って帰るとして、残りのシブイと豚肉、にんじん、ピーマン、なす、で沖縄県産食材カレーですわ。むふふ。カレールーは大阪から持ってきたやつだけど。
しかしおいしいカレーができました。だって食材がおいしいんだもの。豚肉がめっちゃおいしかった。沖縄はこれが楽しいのよ。
読谷村といえば座喜味グスク
お腹が落ち着いたところで、読谷どうする?という話をしながら私たちは読谷村の満潮時間、日の入り時刻、太陽の方角を必死になって調べていました。そして、
「ほらな、読谷に着くころには引き潮やわ。茶色い海岸しか見られへんって。」
「そうそう、西日の時間やから青い海は見られんよ。」
「これから太陽はこっちに進むんやろ。まとも逆光やーん。」
などと意見を並べたところで我に返ります。
「っていうか、読谷に行かない理由をこんだけ一生懸命探してる時点でほんまはめっちゃ行きたいんやんか。」
というわけで、来ちゃった♡読谷村の座喜味グスク~
あぁ。なんと美しいのでしょう。
手持ちの資料『世界遺産 グスク紀行-古琉球の光と影』によると、座喜味グスクのこの松林は戦後自然に生えてきたものらしいです。先の大戦で滅茶苦茶になったけど種が残っていたんじゃないかと。
そうそれから、写真を撮りたかった場所があったんですよ。座喜味グスクの最初アーチをくぐってすぐ左手の道。
この道の先は袋小路になっていて、侵入してきた敵兵はここで逃げ場を失う仕掛けだったんですって。
でも現役時代の座喜味グスクは一度も戦が起きなかった珍しいグスク…と聞いたような気がします。うろ覚えですが。
そして、階段を上って二つ目のアーチの先は屋敷があったという一の郭。ポコポコと並んでいる丸い石が礎石の跡だそうです。
しかし西日で海が白~い。
やっぱり青い海が見たいのでグスクの北側へ。座喜味グスクの北側から見えているのはかつて長浜港として栄えたところ。
座喜味グスクを築城したとされる通称「護佐丸(ごさまる)」という武将は、この長浜港から盛んに交易をしていたんじゃないかと。だとしたら、護佐丸もここに立って遠くから交易船が入ってくる姿を眺めていたかもしれないですね。
読谷に来てよかった。
グスクの周りを歩いていると10月中旬だというのにまだオオシマゼミが鳴いていて、めっちゃ沖縄の音やー。と思いました。やっぱ読谷大好きだー。とも思いましたよ。
食べきれないほどの残り物で乾杯
ほんとは夕日まで見たかったけど、暗くなる前に帰りたいので帰路に就きます。
とその前に、寄るよね~ゆんた市場。
食べるものはまだたくさん残っているのになぜか惣菜をちょこちょこ買って帰ホテル。
そして消毒しまくってお風呂に入って、かんぱーい!
この日のメニューは、ほとんどが残り物。
- ゴーヤースティック
- びんちょうまぐろを漬けで
- 島らっきょうおかか和え(残り物)
- 島とうふ焼いたの
- うちなー天ぷら(残り物)
- てびち煮付け(残り物)
- もやし炒め
- 唐揚げ(惣菜/ゆんた市場)
- きんぴらごぼう(惣菜/ゆんた市場)
絶対食べきれない量ですね。
でも生びんちょうを初日は刺身で次の日は漬けにして食べるのいいですよ。新鮮なびんちょうっておいしいんだという感動と、水気が抜けてねっとりした濃い味わいとで二度楽しめます。
あぁダメだ。書いてるうちにお腹が空いてきたので6日目の旅行記はこの辺で。
身体を休めるもなにも結局出かけてしまったけど、読谷に行きたいと思ったその日に飛行機にも乗らずに読谷に行けるとは、なんと幸せなことなんでしょう。(だけど、分別のあるみなさまは真似せずしっかり休んでくださいね。)
もうそろそろ最終日も近いので、翌日は近場をゆっくり楽しむ予定。体力もつかな~
7日目につづく→金武町の名所を(少し)めぐる【沖縄長期滞在7日目】
5日目の記事はこちら→青い海を見に西へ東へ沖縄本島を横断【沖縄長期滞在5日目】
この滞在のダイジェスト&体験記事一覧はこちら→2020年10月中旬-沖縄8日間滞在をざっくりと振り返る
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