若狭の海岸線をまさかのスルー-古地図を頼りに那覇散策その3【一人旅2日目】

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一人で那覇の歴史散策をした話。その3。

牧志を出発して前島、若狭、辻、西町と、「戦前の海岸線を歩く~那覇編~」をテーマに計画した那覇散策。

しかし牧志と前島で予定していた時間を半分以上使ってしまったため、なんだかもうええわという気分になり、疲れたら適当なところで切り上げて図書館に向かえばいいさ。と、早々に目標達成を諦めました。

その1→「牧志村」を歩く-古地図を頼りに那覇散策その1【沖縄一人旅2日目】

その2→前島の塩田跡を探して-古地図を頼りに那覇散策その2【沖縄一人旅2日目】

そうと決まれば気楽なもので、ここからは意気揚々と若狭エリアに入ります。

一人旅のまとめ&体験記事一覧はこちら→アラフォー女 初めての一人旅で沖縄へ-小心者の初心メモ

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波に削られた岩が残る夫婦瀬公園

次に目指したのは若狭3丁目の「夫婦瀬公園(ミートゥジこうえん)」。

この公園は昔海の中だった場所で、古地図では海中に描かれていた「ミートジー」という岩が現在も残っています。

ミートジー岩には波で削られた跡があると何かで読んだので、ぜひ見てみたかった場所。

ウキウキしながら公園に入っていって一番最初に思ったのは、

岩デカい!

古地図に描かれていた「ミートジー」(夫婦瀬公園/那覇市若狭)

古地図に描かれていた「ミートジー」

私はてっきり軽自動車程度の岩が3つくらい転がっているのかと思っていたのに、こんなデカいのがドッカンドッカンと、そこいら中にありました。

昔は海の中だった夫婦瀬公園(那覇市若狭)

デカい岩がたくさん

遠目にみると岩というより島みたいです。陸地に浮かぶ島。

陸地の島のように見える岩(夫婦瀬公園/那覇市若狭)

雑木林に見える所はほぼ岩

おもしろいなぁ。ここが150年程前は海だったわけですよ。

と公園を見ているときは思っていましたが、後で調べるとこの辺は戦後の土地開発で1950年代に埋め立てられたんだそうです。かなり最近まで海の中だったんですね。

参考→アカチラ(原)【那覇市歴史博物館】

だけどここは好きだなぁ。公園としてもいい雰囲気でしたよ。

断崖の上だった「雪の崎」跡

夫婦瀬公園で静かにはしゃいだ後は、若狭海浜公園を経由して波の上ビーチを目指します。

若狭海浜公園を経由したのは、ぜひ見ておきたい場所があったから。

若狭海浜公園にある「雪の崎」案内板(那覇市若狭)

若狭海浜公園にある案内板

このポイントは「雪の崎(ユーチヌサチ)」と呼ばれる場所。

昔この辺一帯は海に突き出す断崖で、ユーチヌサチはその先っちょでした。

案内板によると、戦後の土地開発でここにあった崖を削り取って、先ほどの夫婦瀬公園辺りを埋め立てたんだそうです。

ちなみに「ユーチ」というのは沖縄の言葉で「手斧」のこと。崖下が波に削られて斧の形に見えたことに由来するらしく、「雪」の漢字は当て字だそうです。

沖縄の斧/学芸員コラム【沖縄県立博物館・美術館】

雪の崎跡(ユーチヌサチアト)【那覇市歴史博物館】

そして崖の先っちょだったポイントには現在拝所が置かれています。

雪の崎(ユーチヌサチ)跡の拝所(若狭海浜公園/那覇市若狭)

雪の崎(ユーチヌサチ)跡の拝所

少し前までここは崖の上だったわけで、ここから下をのぞくと波打ち寄せる海辺だったんですよ。

それをすぐにイメージできなかったんですけど、案内板の写真を眺めていたらなんとなく昔の様子がつかめてくる気がします。

これの元写真は那覇市歴史博物館のデジタルミュージアムにありましたよ。

若狭の海岸【那覇市歴史博物館】

ついでにもひとつ言うと、崖は削られた後だけど、まだ若狭海浜公園ができていないころの空中写真を見つけました。1974年~1978年中に撮影された写真だそうです。

現在と見比べてみてもおもしろいですね。

戦前の海岸線をスルーする

さて、ここまでノンストップで歩いてきたのでそろそろ疲れが出始めます。加えて正午が近づくにつれて暑さが増してきました。

とまぁ要するに、判断力が鈍ってきたことを言い訳したいのです。

なぜなら、若狭海浜公園で少し休憩を挟んだ後、私はなぜか若狭の旧海岸線をスルーして、現在の海の方、「若狭IC」の方向へ歩いて行ったからです。

その時の心境は、波の上ビーチを横から見てみたい。だったと思います。

でもよく考えて?この日の最大のテーマは「戦前の海岸線を歩く~那覇編~」やったやん?やっと戦前の海岸線辺りにたどり着いたのになんでスルーしたん?

と、あの時の自分を問い詰めたい。

今、改めて調べてみると、マックスバリュー若狭店の敷地を含めて東側がユーチヌサチへつながる高台、その西側は明治の頃は砂浜だったようです。

それにおそらくマックスバリュー若狭店の敷地は、その昔「悟道院(護道院)」があった場所だと思われます。

悟道院(護道院)は沖縄の怪談『耳切坊主(ミミチリボージ)』の登場人物「黒金座主」がいた寺とされています。

未練がましくストリートビュー散策をしていると、若狭の火の神を見つけました。

あー。くやしいー。

また来よう…。

写真だけ撮った波の上ビーチ

気を取り直して話を進めます。

そろそろ時刻は正午。真上からの日差しが強くて10月も半ばなのに暑い暑い。

一人なのに、「あついー。あついー。」とつぶやきながら進んだ先に見えてきたのが、うーみー!

10月中旬の波の上ビーチ(那覇市若狭)

波の上ビーチを横から見る

波の上ビーチを横から見たぞー!と、この時は大はしゃぎでしたよ。えぇ。

だがしかしなにせ暑い。ほんとは波の上ビーチを眺めながら少しのんびりしたかったけど、とりあえず何枚か写真を撮って次へ進むことに。

海側から見える波上宮(波の上ビーチ/那覇市若狭)

海側から見える波上宮

10月でも泳げる海水浴場

10月でも泳げる海水浴場的な一枚

ブラタモリでも出てきたノッチ(キノコ岩)

ブラタモリでも出てきたノッチ(キノコ岩)

美しい波上宮

そして波の上ビーチから旭ヶ丘公園を通って波上宮に到着。

波上宮(那覇市若狭)

波上宮に到着

波上宮に来てこんなに天気がよかったのは初めてです。

目に映るすべての色が綺麗で、「きれいー!きれいだー!」とまた一人ブツブツ言いながら写真を撮りまくり。

10月中旬の那覇散策にて(波上宮/那覇市若狭)

色が綺麗だったのです

一応境内を隈なくうろついて、御嶽があるという本殿の裏庭ものぞいてきましたが、あまり記憶がありません。おそらく暑さと疲れで正気を失っていたのでしょう。

さぁ、これからどうしようか。今日はこの辺で引き上げて図書館に向かおうかなぁ。

なんて考えながら、ふと辻方面を見下ろすと、昔は砂浜だったというエリアが見えました。

辻の砂浜と海だった場所(那覇市辻)

左側の林は砂浜で道路の右側は海だった

もうちょっとだけ…。辻の御嶽だけ見に行こうかな。

これが一人旅の恐ろしさ。自分の興味にとことん集中できるのはいいけど、ブレーキが利かなくなるのです。

…つづく→辻の御嶽をめぐる-古地図を頼りに那覇散策その4【沖縄一人旅2日目】

その1→「牧志村」を歩く-古地図を頼りに那覇散策その1【沖縄一人旅2日目】

その2→前島の塩田跡を探して-古地図を頼りに那覇散策その2【沖縄一人旅2日目】

一人旅のまとめ&体験記事一覧はこちら→アラフォー女 初めての一人旅で沖縄へ-小心者の初心メモ

コメント

  1. 匿名 より:

    沖縄に行くときは、いつも欲張って、レンタカーであちこち行ってしまいがち。
    でもブログを読ませていただき、那覇、首里あたりを歩かねばと気づかせていただきました。
    ありがとうございます!
    グスク展を観に行こうと計画しているので、次の沖縄行きにはレンタカー借りないで行きます。

    • クイナがこけた より:

      ありがとうございます。
      グスク展!行かれるんですね。私も気になっています。

      今回の一人旅で実際に那覇、首里を歩いてみると、私は何にも知らないんだなぁと思いました。他の地域も含めて沖縄は歩けば歩いただけ知らなかったことに出会うような気がします。

      ただ、なんか知らんけどめっちゃ疲れるので、歩きやすい靴で無理のないように楽しんでくださいね~^^

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