昨日(2019年2月9日)から全国公開がスタートした映画『洗骨』を観てきました。
映画『洗骨』は沖縄出身ガレッジセールのゴリさんが、本名の照屋年之として監督を務めた作品。
映画の舞台は粟国島で、そこに今も残っている洗骨の風習がテーマです。
洗骨というのは亡くなった人を弔う儀式。なのですが、火葬ではなく亡骸を数年間墓室に安置したのち、親族が骨を洗って骨壺(厨子甕)に納めるという弔い方です。
ぶっちゃけ映画『洗骨』の感想
映画『洗骨』良かったですよ。もう一度観に行きたいです。映画を観たなという感じがしました。
実は映画館に行く前、楽しみでもありちょっと気が重いところがあったんです。
だって予告編の時点で母ちゃん棺桶に入ってるやん?家族がその骨洗うやつやん?これは絶対泣くやつやん。と思って、かなり構えて観に行きました。
でも大丈夫でした。
泣いてもいいし、泣かなくてもいい映画でした。そんな風に作られていたと思います。よくあるヒューマンドラマ系の映画みたいに、泣かせにかかってこなかったのがよかったです。
それに洗骨というなかなかヘビーなテーマを、受け手側に背負わせないように、かといって見世物にしないように気を使っているなと感じました。
キャストと沖縄の関係
映画『洗骨』では、メインキャストがほぼ東京の俳優さんだったんですけど、沖縄が舞台の映画やドラマに出演していた人や、現在沖縄で活躍している人たちがたくさん出演していましたよ。
奥田瑛二-2011年ドラマ『テンペスト』にも出演
『洗骨』でキーパーソンとなる新城信綱役を演じた奥田瑛二さんは、昔、NHK BSプレミアムのドラマ『テンペスト』にも出演していました。
ドラマ『テンペスト』では、主人公(孫寧温・真鶴)の父親(孫嗣志)役でした。
「逃げろ!寧温!」
だったかな。忘れてしまった。
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前原エリ-朝ドラ『ちゅらさん』にも出演
高安マキ役を演じた前原エリさんは、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』で主人公(恵理)の友達(琉美子)を演じていました。
琉美子?いや違うエリー?ややこしいな。とにかく彼女は綺麗になっていました。それに彼女がいなかったら『洗骨』は私の中で沖縄の映画として成り立たなかったです。
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城間祐司-沖縄の超有名コンビ「ゆーりきや~」
城間祐司さんは沖縄でわったーバス党のCMとか、「しかまち!かんぱち!泊いゆまち!」のあのお二人「ゆうりきや~」のおじぃの方です。”の方”って失礼かしら。すみません。
『洗骨』ではなかなかインパクトのあるキャラクターで出演されていました。
山城智二-ノリに乗っているお笑い事務所「FEC」代表
山城智二さんは演者でもあり沖縄のお笑い事務所「FEC」の代表をされている方。FECって「わかるよね!」の護得久栄昇先生とか賀数仁然さんがいる事務所です。
私は今まで山城智二さんをインタビュー動画でしか観たことがなくて、お芝居を知らなかったから気付けなかった。悔しい。
もう一度観に行ったときにしっかり見ておこうと思います。
古謝美佐子-沖縄を代表する歌手
『洗骨』のテーマソング、『童神(わらびがみ)』を歌っている古謝美佐子さん。歌だけでなく作中にも役者として出演されていました。
私にとって古謝美佐子さんはものすごく崇高な存在なんですけど、映画の中では意外な役どころでしたよ。
私が知っている範囲なので、少ししかピックアップできていませんが、ほとんどのキャストが何かしら沖縄と関わりがある方のようです。
洗骨という風習について思うこと
少し前に何かの資料で、古宇利島には人骨が祀られている御嶽があって、昔々その御嶽ではお酒に浸した布でその骨を拭くという祭祀が行われていた。と読んだことがあったんです。
それを読んだ時に、それって究極の愛…、愛というか究極の人間らしさ、人間臭さだなと思ったんです。
そんな矢先に映画『洗骨』の公開を知ったので、この映画にはとても興味がありました。
それで洗骨に関していうと、琉球王国が沖縄県になったあとに、王家のどなたかの洗骨の儀式が行われたという話も聞いたことがあったんです。どなただったか忘れてしまった。
私はおそらく儀式の写真を見たと思うのですが、なにせ王族の儀式なので、それはそれは壮大な光景でした。
洗骨という風習は知っていたけれど、古宇利島のその人間らしさと、琉球王族の儀式とのギャップがものすごく大きかった私にとっては、『洗骨』を観たことで、中間ポイントができたかなという気がします。
人の生活と隣り合わせにある洗骨を感じることができたなと思いました。
とかなんとか、そんな小難しいウンチクはまったく抜きにしても、エンターテインメントとしておもしろい映画でしたよ。
もちろん、ツッコミどころもちょこちょこありましたけどね。それを書いてしまうとネタバレになるので、また今度~。
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