12月開催のやちむん市「読谷山焼陶器市」に行ってきた

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2018年12月14日~16日に開催された読谷山焼陶器市(よみたんざんやき とうきいち)に行ってきました。

読谷山焼陶器市は、毎年12月に開催される大規模なやちむん市です。会場は、たくさんの窯元が集まる読谷村座喜味の「やちむんの里」。

12月のやちむん市「読谷山焼陶器市」が開催されたやちむんの里

やちむんの里の登り窯(写真は別の日に撮りました)

12月だけど暖かい日で、会場を見て回るだけでも楽しかったです。お気に入りのやちむんと出会えたし、好きな作家さんにも出会えたし、読谷山焼陶器市に行ってよかったです。

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「読谷山焼陶器市」最終日 駐車場がすぐ一杯に

私たちが読谷山焼陶器市に行ったのは2018年12月16日(日)。最終日の午前中でした。

会場に着いたのは10時ごろ。その頃はまだやちむんの里入口の常設駐車場に空きがあるくらい来場者は少なかったです。

でもそれから小一時間も経たないうちに車が続々と入ってきて、やちむんの里入口から「北窯共同売店」横の臨時駐車場まで車がずらりと連なっていました。たぶん駐車場が満車だったんだと思います。

日曜日は特に、早い時間に行くのが良さそうだなと思いました。

12月のやちむん市は会場を見て回るだけでも楽しい

車を降りたらまず、会場になっているやちむんの里全体を見て回ることにしました。

この日はとてもいい天気で、12月も中旬だというのに半袖の人もいるくらい。

ポカポカ日和のやちむんの里は歩いているだけでも心地いいし、加えてやちむん市開催中の文化祭みたいなウキウキした雰囲気が漂っていて、こちらも気づけば半笑いです。

いつもは屋内ギャラリーしかない窯元も、この日は表にたくさんのやちむんが並んでいました。

12月のやちむん市「読谷山焼陶器市」は屋外にもやちむんが並ぶ

青空の下たくさんのやちむんが並ぶ

普段は入れない工房を開放しているところもありましたよ。

12月のやちむん市「読谷山焼陶器市」では普段は入れない工房にもやちむんが並ぶ

普段は入れない工房にもやちむんが

工房の隅に囲炉裏を見つけたので思わずパシャリ。なんだか趣があります。

やちむんの工房にあった囲炉裏

工房の隅に囲炉裏が

とある工房では、囲炉裏から立ちのぼる白い煙の中でおじぃが3人、三線をひきながらゆんたく(おしゃべり)する姿が見えました。それがあまりにも幻想的で、さっきの見えた?私だけが見えてるとかじゃないよね?と何度も夫に確認したくらい。

夫も見たらしいのであれは現実だったんだと思うけど、そんな夢の中みたいな光景が見られただけでも、読谷山焼陶器市に来てよかったと思いました。

やちむん市でやちむん買ったどー!

しかしやちむんの里全体を見るのは思ってたより時間が必要でした。それぐらいたくさんのやちむんが並んでいたからです。

12月のやちむん市「読谷山焼陶器市」でずらりと並ぶやちむん

ずらりと並ぶやちむん

3時間近くかけてやちむんを見て回り、気になった窯元を何度か往復しながら吟味して、最終的に七寸皿五寸鉢片口を買いました。

12月のやちむん市「読谷山焼陶器市」で買った七寸皿、五寸鉢、片口

七寸皿(左)、五寸鉢(右)、片口(手前)

片口は魚文、七寸皿と五寸鉢は唐草模様です。

でもよく考えたら、我が家のやちむんは唐草模様ばかりなんですよね。一瞬迷ったんですけど、目が合ってしまったんだもの。しょうがないさーねー。

(関連記事→沖縄で自分用に買ったお土産たち

本当はマグカップも欲しかったんですけど、今回は出会えませんでした。また今度ですね。

こうやって、我が家に少しずつやちむんが増えていくのが嬉しいです。

やちむんの裏に刻まれた「香」の作家さんが目の前に!

ところでこのやちむんを買う時、レジの横に額に入った雑誌の切り抜きを見つけました。それは陶芸家母娘の特集記事で、その娘さんの名前の頭文字には「」という文字がありました。

それを見て私は、あ!っと思いました。というのは、前々からやちむんを見ていて、これだと思う器の裏側には、たいてい「香」という文字が刻まれていたからです。

「香」さんのやちむんは、色味に透明感があって、模様が女性的で上品で、料理を盛っても邪魔にならない実用的なところが魅力でした。いったい何という作家さんの作品なんだろうと、ずっと思っていたんです。

やちむんの裏に刻まれた「香」の文字

器の裏に刻まれた「香」の文字

そんな経緯があって見つけた雑誌の切り抜き。これはもしかしてと思って、やちむんを包んでくれた女性に聞いてみたんです。お皿の裏に「香」とあるのは、娘さんですか?と。

すると、最初の一言がうろ覚えで申し訳ないんですけど、たぶん、娘じゃなくて孫。とその女性は答えたと思います。そして続けて、私で~す!とニッコリ笑って片手を挙げたのです。

なんということでしょう。ずっと気になっていた「香」の作家さんが、まさか今、目の前にいるなんて。

そうだったんですか。私、綺麗なやちむんだと思って見たらいつも「香」っていう印があって…。このセンスがすごく好きです。色も模様もすごく綺麗です。

…などとは一言も言えず、ただ驚きのあまり耳まで真っ赤にして、はにかみながら軽い会釈を繰り返すことしかできませんでした。もうアラフォーだぞ、私。

「香」の作家さんは、藤岡香奈子さんという方でした。金城次郎さんのお孫さんだそうです。

金城次郎さんというのは、沖縄初の人間国宝に認定された陶芸家です。その意思を受け継いでいる方々の窯元が、やちむんの里には何軒か並んでいます。

藤岡香奈子さんも、独立してやちむんの里で「陶芸工房 ふじ」という工房を開いたそうです。工房を開いたときの新聞記事が、沖縄タイムスのネット版にありました。

金城次郎のやちむん脈々 孫が読谷に工房【沖縄タイムス】

藤岡香奈子【Instagram】

新しいやちむんは使う前に目止めするといいらしい

さて、家に帰ってから軽く調べたところ、やちむんは使う前に目止めという処理をしておくといいようです。

やり方は簡単で、大きな鍋にお米のとぎ汁とやちむんを入れて、弱火でゆっくり20分ぐらい煮沸をするんですって。これをしておくと、変色や臭い移りがしにくくなるそうです。

目止めの仕方【陶芸工房 ふじ】

私もさっそく目止めしましたよ~。

やちむんを使う前に行う目止め処理

さっそく目止め

読谷山焼陶器市、楽しかったです。最初はやちむんチンプンカンプンでも、たくさん見ているうちに自分の好みが定まってくるような気がしました。

特に読谷村のやちむんの里は緑が豊かな場所なので、買う予定が無くても散歩ついでに見て回るだけで楽しいと思います。

読谷山焼陶器市の詳細【おきなわ物語】

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