今帰仁 地形遊び

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最近、今帰仁村に凝っていて、資料と照らし合わせながら、ずーっと今帰仁村の地形的なものを見ているのですが、これがとってもおもしろいんです。

今帰仁村は、田畑が広がる自然豊かな場所が多くて、建物が乱立していないので、Googleマップの航空写真でも地形が見やすいんですよね。といっても私はまったくの地形素人なんですけど、それでもあんなことこんなこと想像しながら眺めていると、ちょっとした発見があったりしていつまでも飽きないんです。

渡喜仁にある歴史の名残

何がどんな風におもしろいのか、今回は今帰仁村渡喜仁(ときじん)地区で発見した話をひとつ。

渡喜仁地区の資料で、”かつては海で「ハキジヌメー(船の係留地)」の地名が残っている。”と書かれているのを読みました。

それで、ハキジヌメーがどこにあるのか探してみると、こんな所にあるんです。

わーい。すごい内陸~。それだけでもう楽しい。

ここに船の係留地があったということは、大昔はここまで入江だったかもしれない。ニヤニヤしながら、大昔のこの辺の風景を想像します。こんな感じだったのかな~。

今帰仁村の大井川からハキジヌメーまでの想像図
Googleマップのスクリーンショットに色を塗りました

ここで私の妄想を伝えやすいように、Googleマップに水色で塗ってみたのですが、この画像の左上辺りが、現在の大井川の河口付近です。そこからずーっと内陸に入ってピンクの★マークをつけた場所がハキジヌメー付近。

この場所は、今となっては戦争遺跡でもあるそうで、戦時中に日本軍が使っていた壕が残っています。そこは「渡喜仁の壕」とか「ハキジヌメーの壕」と呼ばれているそうです。

おそらく、ハキジヌメーというのはピンポイントな箇所を指すのではなくて、その辺一帯がそう呼ばれていた地名なんじゃないかなと、なんとなく思います。

ハキジヌメーの意味

そうなるともう「ハキジヌメー」とはどういう意味なのか、気になってしょうがなくなるんです。

「ヌメー」というのは、おそらく「~の前」(ヌ=の、メー=前)。だけど「ハキジ」って何だろう。ということで、『今帰仁方言音声データベース』というサイトで調べてみました。

その結果、「ハキ」は「ハキルン(掛ける)」、「ジ」は「ヂ(地)」という意味と考えると一番しっくりくる気がします。要するに、船の綱を掛ける地→掛け地→ハキジ。

「ハキジヌメー」=「掛け地の前」ということでどうでしょう。

そうやって調べていると、今帰仁村の一部の地域では、「カ」を「ハ」と発音するパターンがあることを知りました。本島中南部では井戸や湧泉のことを、「カー」と呼びますが、今帰仁村の一部の地区ではそれを「ハー」と呼んでたりするのです。

それがわかると、初めて見る地名も、言葉の意味を理解しやすくなってくる。するとますます今帰仁地形遊びが楽しくなってくるのでした。

起伏図がおもしろい

ところで先ほど、大昔の入江を想像して色塗りした画像は、今帰仁村の渡喜仁地区と勢理客(じっちゃく)地区の間を流れて大井川へ注ぐ、細い川の周りだけをなんとなく塗ったものです。

そしてもう1パターン試してみたのが、地理院地図の起伏図をみながら、現在の平地(と思われる場所)を塗ってみたもの。

今帰仁村仲宗根、勢理客、渡喜仁の平地部分に色を塗ってみる
Googleマップのスクリーンショットに色を塗りました

ハキジヌメー周辺の起伏図【地理院地図】

でもこれはさすがに発想が浅すぎるかなと思ったので、ハキジヌメーの話では使いませんでした。

詳しいことはわかりませんが、たぶん起伏図はかなり最近計測されたもののはずなので、土地改良などで大昔とはずいぶん地形は違うと思います。だから上の画像の水色部分(起伏図の平地部分)が、全部入江だったとか水が来ていたということはないはずです。

だけど、こうやって起伏図を見ていると、以前DEEokinawaさんの記事に書いた満名川の入り江とか、かなりリアルにイメージできる気がするんです。(満名川は本部町だけど…)

満名川付近の起伏図【地理院地図】

川から見える沖縄の今昔-今帰仁・本部編【DEEokinawa】

それに、今帰仁村を起伏図で見ると、今帰仁城跡がなぜあそこに築城されたのか、どんどん想像が膨らんできます。

今帰仁城跡が築城された頃は、もしかしたらあの辺の起伏図で見る平地の部分は入江だったのかな。と。でも、17世紀ごろの古地図には入江は描かれていない。なので、もしかしたら、地形が変わるぐらい大昔から今帰仁城跡は存在していて、だからあの場所にあるのかなとか。(全部想像の話です。)

だとすれば、そんな古い時代から、1416年に尚巴志に滅ぼされるまで繁栄し続けていたグスクってことになる。(これも想像の話です。)城主は入れ替わっているとはいえ、それはものすごいことですよ。やっぱり今帰仁って素敵だわ~。魅力的~。

と、そういう結論に毎回達するわけです。マニアックですね。

だけどほんとにいつか、今帰仁に1ヶ月ぐらい滞在して、ゆっくり歴史探訪してみたいぁ。1ヶ月では足りないかしら。

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