2018年2月、「名護城公園」にある「名護城跡」へ行きました。
名護城跡からは名護市街地と名護湾を一望できる場所があると聞いていたので、高台から見渡す絶景を楽しみにしていたのですが、なかなかそれらしき場所が見つかりません。
散々階段を上って歴史散策ももう終盤というときになって、やっと海を見渡す絶景ポイントを見つけることができました。
(2018年2月の沖縄滞在ダイジェスト&体験記事一覧はこちら→2018年2月沖縄長期滞在15日間ダイジェスト&2月の沖縄レポ)
名護城跡に一番近い「南口駐車場」
沖縄本島北部、名護市にある「名護城公園」は名護岳の麓にあって、アスレチックや遊歩道が整備された、広~い敷地の公園です。
名護城公園の一部エリアには、琉球時代の「名護グスク(ナングスク)」跡があります。現在の表記は「名護城跡」ですね。
私たちは、名護城跡を目指して名護城公園を散策しに行きました。
名護城公園に一番近い駐車場は「南口駐車場」。
そこに車を停めると真っ先に目に入るのが、山の上まで続く長~い階段です。
名護城跡に行くにはこの階段を上らないといけないらしく、グスク解説本によるとこの階段は650段+αあるそうです。(参考:『三山とグスク グスクの興亡と三山時代』座喜味栄議p.210)
実は私たち、この場所には2回ぐらい来たことがあるのですが、いつもこの階段を見るだけ見て、また今度。と後回しにしてきました。
でもこの日(2月)は季節も気温もちょうどよかったので、思い切ってチャレンジです。
名護城跡へ続く階段はヒカンザクラの名所
この階段の両側にはヒカンザクラの並木が続いていて、沖縄の桜の季節(1月下旬)にはたくさんの花見客が訪れるそうです。今年(2018年)の沖縄タイムスにも、すっごい綺麗なヒカンザクラの写真が掲載されていました。
→ピンク色、染まる街 沖縄「名護さくら祭り」にうっとり【沖縄タイムス】
そんな素敵な階段を、息も絶え絶えゼーハーいいながら上っていきました。階段途中の写真なんか1枚も撮っていません。ただひたすら足を前に進めるのみ。
「名護神社」奉納殿からの景色は視界が狭く
階段を登り始めてから10分後、ようやく見えてきたのは「名護神社」の奉納殿。
名護神社とナングスクの関係はわかりませんが、ひとまずご挨拶だけして振り返ると、わー!海ー!
海~…。
…。
海~なんだけど、枝がすごい!
これだけゼーハー言いながら階段を上ったんだからさぞかし開けた景色を拝めるだろうと思いきや、枝が茂って視界が狭いったら。
たしか名護城跡からは名護市街地と名護湾を一望できる場所があると聞いていたので、ナングスク見学のついでに美しい景色をとても楽しみにしていたのです。
えー!まさか絶景ってこれじゃないよねーとか思いつつ、とにかく次へ進むことに。
名護城跡の拝所「ウチ神屋」から先にまた階段
ナングスクの主郭を目指して歩いていると、グスク内の拝所がありました。
ウチ神屋という拝所のようです。そしてなぜかそこにだっこちゃん人形の忘れ物。こういうコントラストが若干怖いのは私だけでしょうか…。シュールというのかなんというか。
ウチ神屋から先は、さらに階段が続いていました。ついさっき10分もかけて階段を上り切ったばかりなのに、またゼーハーいいながら階段を上りました。
やっとこさ上り切ってから振り返って撮った写真がこちら。
なんかもうめっちゃ急な階段でした。階段はもういいぜ!
ナングスクの主郭 神アサギと神道
階段の先に広がっていたのはナングスクの主郭とされる広場でした。広場には神アサギがあって、祭祀の場として使われてきたことがわかります。
上の写真の右側に写っている、東屋みたいのが神アサギ。つい最近までウンジャミ(海神祭)や豊年祭が行われていたようですが、今も使われているのかなぁ…。
神アサギの奥には、林の中を下っていく坂道がありました。おそらくこの道が神道(カミミチ)だと思います。
神道というのは、たぶん、祭祀のときに神女たちが通る道ということなんだと思います。この道は神アサギがあった広場から、名護神社の奉納殿まで続いていました。
海向きベンチからの景色も視界が狭く
神道を通って名護神社まで戻ってくると、神社前の階段を5段ぐらい降りたところから脇道に入れることに気が付きました。駐車場から登ってきた時は前方か足元しか見ていなくてわからなかったんですね。
脇道に出てみると、海に向いて置かれたベンチがありました。なんだ。絶景ポイントはここだったのか。と思ったのですが…
なんでかねぇ。やっぱり枝がすごい。
少しずつ移動しながら絶景ポイントを探るのですが、いつまでも視界は開けません。
白い煙・黒い煙の碑からは少し海が見えた
諦めて歴史散策を続けていると、名所の一つ白い煙・黒い煙の碑にたどり着きました。
島を出て働きに行く娘を那覇の港まで見送りに行けなかった老夫婦が、ここで白い煙を焚いて娘が乗る船に合図したというエピソードがある場所です。黒い煙というのは汽船の煙のことかな。
切なく深い話の場所なのに写真が雑でスミマセン。階段の登り降りと起伏のある道で疲れていたんだと思われます。
煙の碑の前からは、船に合図したというエピソードのとおり海が見えました。
海は見えるんだけど、絶景かというと、うーん。もうちょっとこう…視界の開ける感じが欲しいんです。
名護城跡の絶景は「ノッポ椰子の広場」手前にあった
でも、もうそろそろ絶景ポイントはなかったということにしようかな。きっと昔は遮るものもなく、海が見渡せたのでしょう。と思い始めていました。そしてしばらく歴史散策を楽しんで、ボチボチ駐車場へ向かっていたその時です。
あった!見つけた!絶景ポイント!
名護城跡の絶景ポイントは、名護城公園のノッポ椰子の広場手前にある駐車スペースのところでした。
公園南口の駐車場から説明すると、650段+αの階段の途中、階段を横切る道を左に進むと絶景ポイントです。ゼーハーいいながら階段を最後まで登らなくても良かったんです。
このときは2月だったので海がまだ淡い色で空も少し霞んでいたけど、5月~8月の海が真っ青な時期に来たら、それはそれは綺麗な景色が見られるんだろうなぁと思います。ぜひ夏場にもう一度見に行きたい絶景スポットでした。
夫が撮った写真に偶然蝶々がワーイ!
海も景色も綺麗な時間帯はお昼12時ごろ
南口の駐車場へ階段を降りていると、時折日が差して水平線の青が濃く見えました。
時刻は12時半ごろで、太陽の光がほぼ真上から差し込む、海も景色も綺麗な時間帯なんだと思います。
もっと景色を見たいけど、もうすでに膝はケタケタ笑っているし、足元を見ていないとズッコケそうで…。少し進んでは止まって景色を見て、進んでは止まって、えっちらおっちら車へと戻りました。
階段はしんどいけど、また来よう。
っていうか、実はこの絶景ポイントまでは車で行けるみたいなんです。なんですが、私たちが行ったときは南口からの道路が工事中で通行止めだったんです。
工事がいつまで続くのかわからないので、これから名護城跡へ行くならあの階段を登るつもりで水分補給と暑さ対策をお忘れなく。
これからの季節は特に気をつけてくださいね。
(2018年2月の沖縄滞在ダイジェスト&体験記事一覧はこちら→2018年2月沖縄長期滞在15日間ダイジェスト&2月の沖縄レポ)
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