ブラタモリ宮古島2回目「宮古島・暮らしの秘密」編ロケ地おさらい

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2025年5月24日放送のブラタモリは先週に引き続き宮古島でした。宮古島は3部作で、2回目のタイトルは「宮古島・暮らしの秘密」。

1回目で探った宮古島のサンゴと断層が、人々の暮らしとどのように関わっているのかを深掘りしていました。

この記事では、ブラタモリ宮古島2回目「宮古島・暮らしの秘密」編のロケ地をおさらいします。

(1回目のおさらい記事→ブラタモリ宮古島1回目「宮古島・絶景バスツアー」ロケ地おさらい

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ブラタモリ「宮古島・暮らしの秘密」編は西里大通りから

ブラタモリ「宮古島・暮らしの秘密」編。映像は宮古島の繁華街、西里大通りからスタートしました。

映像始まってすぐ、案内人の宮古島市教育委員会 久貝弥嗣(くがいみつぐ)さんと合流。

そして改めて旅のお題を確認しました。

魅惑のリゾート宮古島~サンゴのシマの秘密とは?~

前回の「絶景バスツアー」編では、サンゴでできた宮古島は断層の島でもあることがわかりました。

(前回のおさらい記事→ブラタモリ宮古島1回目「宮古島・絶景バスツアー」ロケ地おさらい

今回はサンゴと断層の島とそこに住む人たちの暮らしの秘密を探るということでした。

川がないサンゴのシマで水を汲んだ「イザガー」

島の暮らしの秘密を探りにまずやってきたのは、西里大通りから少し離れた「宮古島市立北小学校」東側の道。

ここで案内人の久貝さんが指さしたマンションの名前は「オアシス イッ゛ザガー」。イと小さいツに濁点がついた“イッ゛”の発音は宮古島独特のものらしく、イーの口でウーと発音するんだそう。む、むづかしい…。

このマンションに「イザガー」という名前がついているのは、近くに「イザガー」と呼ばれる洞窟のような場所があるからでした。

※「イザガー」は地域の人たちの大切な場所です。敷地内には入らず外から見学しましょう。

洞窟の底にはきれいな湧き水がありました。水を通しやすい琉球石灰岩が隆起してできた島で、ここに水が湧いている理由は、この場所が水を通さない泥岩層との境目だったから。

サンゴのシマ宮古島には川や湖がないため、昔の人たちはこのような湧き水がある「カー」と呼ばれる場所へ水を汲みに行って生活していたそうです。

米の代わりに納めた宮古上布

地表に水がたまらない宮古島では米が作れないので、その代わりに作っていたものがありました。

それは、宮古上布(みやこじょうふ)。

宮古上布は、苧麻(チョマ)という植物を…刈って皮をはいで繊維を取り出し、乾燥させて細く裂いてつないで撚って織って染めてほどいて織ってたたいて洗って…という気が遠くなるような工程を経て作られる織物です。(参考:『決定版 沖縄の誘惑』(1987年)文藝春秋編p.114)

作業工程の詳細【宮古織物事業協同組合】

宮古島では米の代わりに宮古上布を税として納めていたそうです。

これも、サンゴでできた島ゆえの苦労だったんですね。

断層とサンゴを利用した地下ダム「砂川地下ダム」

水の確保に苦労した宮古島に、45年ほど前、水問題を劇的に改善したあるものができました。それを探るためにタモリさんたちはイザガーからバスで20分ほど離れた場所へ。

案内されたのは宮古島市城辺砂川の製糖工場付近

宮古島の水問題を劇的に改善したあるものとは、地下ダムでした。

ここで地下ダムについて、内閣府 沖縄総合事務局 宮古伊良部農業水利事業所の北村知周さんが案内してくれました。

製糖工場横の道路の下には、一般的なダムの水をせき止める部分(堤体)と同じ役割の壁(止水壁)が、埋められているんだそうです。その長さは1.7km。

地下ダムの壁は、宮古島の断層と断層の間をつなぐように、琉球石灰岩と泥岩層の境目まで埋められているそうです。今までならそのまま海に流れていた水を壁でせき止めて貯水する仕組みなんですね。

宮古島の主要活断層帯(地理院地図)

宮古島の主要活断層帯(地理院地図)

しかも琉球石灰岩は硬いスポンジのようなものなので、わざわざ空洞を作らなくても水を溜めることができるんですって。

若干疑念を抱いたタモリさんがロープ式水位計で水位を確認すると、地下16mのところまで水が溜まっていることがわかりました。

地下ダムも、宮古島のサンゴと断層が関係していたんですね。

宮古島地下ダム資料館の詳細【宮古島観光協会】

と、ここでタモリさんたち3人、道路の上で大きく両手を広げて、止水壁ポーズ!

断層と高低差を利用した貯水槽「東山ファームポンド」

止水壁ポーズがきまったところで、お次は取水の仕組みがよくわかる場所へ。

やってきたのは、「東山ファームポンド」という貯水槽。

貯水槽には、ポンプで汲み上げた地下ダムの水がなみなみと蓄えられていました。

そして、貯水槽があるのは断層でできた丘陵の上

ここから高低差を利用して農地に水を供給する仕組みなんですって。

地下ダムの水を農地まで運ぶ方法【内閣府 沖縄総合事務局】

これにはタモリさん、地質地形を最大限に利用した設備だと感心。

この施設ができたおかげで、育てるのに水が必要なマンゴーを栽培できるようになったんですって。

なるほど、毎年宮古島で“マンゴー共和国”とかいってイベントが盛大に開かれていたのは、こういう背景があったからなのかも。

「マンゴー共和国」沖縄・宮古島で建国 大統領が唱えた三大義務は?【朝日新聞】

ここで再び案内人の久貝さんが登場してこの回のまとめ。という流れでした。

暮らしの秘密編で言いたかったのはつまり、宮古島はサンゴでできているために地表に水が溜まらない。だから生活するにも農作物を育てるにもとても苦労してきた。

でも、最近になってサンゴの地質と断層の地形を活かした貯水施設ができた。おかげでマンゴーという新しい特産品が生まれるまでに農業が発展した。

いい面も悪い面も、サンゴと断層は宮古島の人々の暮らしに深く関わっている。ということかしら。

最後に久貝さんは、サンゴの島に断層の要素が加わることで恵みをもたらした。とも言っていましたね。

というわけで、ブラタモリ「宮古島・暮らしの秘密」編はここまで。

次回はいよいよタモリさん、伊良部島と下地島とに行くみたいですよ。楽しみ~♪

・3回目のおさらいその1→ブラタモリ宮古島3回目「悠久の楽園」編ロケ地おさらいその1-伊良部島

・1回目のおさらい記事→ブラタモリ宮古島1回目「宮古島・絶景バスツアー」ロケ地おさらい

(関連記事→初めての宮古島旅行-わけわからなすぎたので初心メモ

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