9月の沖縄旅行中に台風接近-沖縄の台風は接近しただけで怖かった

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沖縄旅行中に台風が接近したことがありました。2017年9月12日から13日にかけての出来事です。

私たちが滞在していたのは沖縄本島南部。9月9日にフィリピン海上で発生した台風18号は、宮古島を通過する進路をとっていて、本島には少し接近する程度の予報でした。

なんだ。本島には上陸しないのか。くらいに軽く考えていたら大間違いで、激しい雨と急な強風に私たちはヒヤヒヤしながらすごしました。

ただ、沖縄の人と県外の私たちとは台風の捉え方が違うようで、やはり沖縄の人は台風に強いんだなと実感したこともありました。

というわけでこの記事では、沖縄本島の台風接近時の様子や、沖縄県外の私たちにとって何が怖くてどこに危険を感じたのかをレポートします。状況をイメージしやすいように、ウェザーニュースの記録『過去台風データベース』と照らし合わせながら書きますね。

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9月12日沖縄本島から約460km-波が荒い程度

ウェザーニュースの記録によると、9月12日15時、台風18号は沖縄本島からほぼ南の海上約460kmの場所にあって、中心気圧は965hPa、最大風速40m/sでした。(本島からの距離は素人計算です。)

過去台風データベース(PCのみ閲覧可能)【ウェザーニュース】

記録を基に台風の位置をGoogleマップで見るとだいたいこの辺。

ラジオからは、飛行機や船舶などの離島発着便は明日欠航するかもしれない。というようなニュースが流れていました。

でも私たちが滞在していた本島南部(八重瀬町)の空は、どんよりとしていて雨がパラつくくらいで、風がそんなに強いわけでもなく、遠くから海を眺める余裕がありました。

台風接近前の沖縄の海(2017年9月)

沖の方の波は荒かった

さすがに海辺には近づきませんでしたが、沖合の荒い波を見ながら、「荒れた波でも沖縄の波は青いよね。」なんてのんきなことを言っていました。

沖縄本島から約310km-台風らしい雨風に

いかにも台風らしくなってきたのはその日の夜、もう寝ようかという時間帯からでした。

だんだんと雨風が激しくなって、窓ガラスに叩き付けられる雨粒の音や、窓が風で押される音で夜中に何度も目が覚めました。そして目が覚めるたびに警報が出ていないかとスマホを見るのですが、いつまでも注意報のままで警報に変わりません。

記録によると、9月13日午前0時の時点で台風は沖縄本島ほぼ南の海上約310kmにあって、中心気圧は965hPs、最大風速40m/s。

朝が近づくにつれ、風が空の上の方で吠えるような音に変わりました。突然パンッと空が光ったかと思うと、1発だけ雷がドンッと落ちるという夢か幻かわからない出来事があったり…。

窓のそばで寝ていたので、何か飛んできて割れやしないかと眠れない夜を過ごしました。

沖縄本島から約240km-警報レベルのギャップ

9月13日の朝。この日は沖縄旅行最終日でした。

記録によると9時の時点で台風は沖縄本島の南西の海上約240kmの場所にあって、中心気圧は965hPa、最大風速40m/s。

もうさすがに警報が出てるでしょ。と思うのですがまだ注意報しか出ていません。

こんなん大阪だったら確実に警報出て電車は止まってるはずよ?と思いながらチェックアウトの準備をし、いざ車で街に出ると道端では普通に道路工事をしています。

おまけにラジオからは、「昨日の夜、お気に入りのコートをベランダに干してたら、風で飛ばされちゃってショック~。」というような話まで聞こえてきました。

まさかあの天気でベランダに干す?と思って通りすがりのマンションを見上げてみると、普通に洗濯物が干されています。

沖縄の台風感、意味わからん。

台風接近で感じた危険

と、ここで台風接近時にどんな危険を感じたのか、”音が怖い”以外の具体的な出来事も書いておきます。

しかしこれはあくまで注意報レベルの話です。上陸予報や警報が出ているときはこんなもんじゃすまないと思うので外出はしないでね。

不意な強風で扉に挟まれる

台風接近時の風は、強風が吹き続けているというより、突然とんでもない強風が吹きつける。しかも不規則に。という吹き方でした。

風が弱まってきたかな。と思って外に出たら、いきなり強い風が吹いて玄関の扉が勢いよく閉まることもありました。車のドアも、荷物を出し入れしている間に体ごと挟まれたり、突然大きく開いたり。

扉に指を挟んだり、隣の車にドアをぶつけたりしたら大変。

子どもさんがいる方や、路上に駐車して乗り降りする時は要注意です。

帽子や手荷物が突然飛ばされる

ぴったりサイズで深くかぶっていた帽子が突然風で飛ばされました。これも台風特有の急な強風が吹いたときでした。

今まで一度も飛ばされたことがない、しっかりフィットの帽子だったのですが…。両手に荷物を抱えていて、あっと思ったときには数メートル先まで転がっていきました。

もし車道のそばを歩いていたら。と思うと…。ヒャー

それにお土産などの紙袋も、風に吹かれて上下前後にグリングリンと暴れます。

帽子はかぶらない。荷物は抱え込むのがよさそうです。

突然豪雨に見舞われる-高速道路は危険

車で移動中、特に高架や橋を渡るときに、風でガンガン車が揺れていました

さらにレンタカーを返却して那覇空港に着いたら突然の豪雨。向こうの景色も、鼠色だった空も、真っ白に見えるほどの激しい雨でした。

沖縄台風接近時の急な豪雨(2017年9月)

空が真っ白になるほどの豪雨に

台風接近であっという間に水浸しに(2017年9月那覇空港にて)

道路もみるみるジャバジャバに

この滞在中に高速道路でゲリラ豪雨に遭遇していた私たちは、あの恐怖に風の恐怖もプラスされるなんて耐えられんと思いました。

高速道路で遭遇したゲリラ豪雨(2017年9月10日16時)

高速道路で遭遇したゲリラ豪雨(2017年9月10日16時)

過去記事参照→9月の沖縄は暑い-2週間滞在して体感した天気

台風接近時は高速道路を使わなくてもいいように、急な悪天候でも様子を見ながら移動できるゆとりが必要です。

沖縄の人にとっては普通の日

さて、こんなふうに私にとっては警報レベルの嵐の中、沖縄では生活が普通に流れていました。しかも注意報しか出ていないし。

もしかして自分の周りだけ天気がおかしいんじゃないかと若干パニックになりつつレンタカーを返却。

あんまり気になったので、空港まで送迎してもらいながらレンタカー屋のお兄さんに聞いてみました。

「今日のこの天気は、沖縄では普通の日なんですか?」

すると、

「あ、はい。普通の雨の日ですね。」

とのこと。

恐るべし沖縄。ウチナンチュ、台風に強い!

だけど台風に慣れているということは決して甘く見ているわけではなくて、緩急を知っているということだと思うんです。それに、大丈夫と危険の境目も知ってるんだと思います。

だからそういう危機管理に慣れていない県外の私たちは、沖縄の人がやってるから(出ているから)大丈夫。というような判断は禁物だなと、今回のことで思いました。

こういう日は安全な場所で遠くから台風とうまく付き合うウチナンチュを観察して過ごすのがベストなんだと学んだ出来事でした。

台風が過ぎても波は高いので要注意

最後にもう一つ。台風が過ぎても波はしばらくの間高いので気をつけてください。

2015年7月、台風一過の沖縄に行きましたが、空は快晴でとても気持ちいい天気なのに、海はまだまだ大しけでした。

早朝のビーチへ日の出を見に行くと、岩場に打ち付ける波の音がドーンドーンと鳴り響いていてすごい迫力でした。

台風が過ぎても波は高い(うるま市宇堅ビーチにて)

天気は良くても荒々しい波が打ちつけていた

空の天気は回復しても、海の影響は長引くようです。マリンレジャーを計画している方はくれぐれも慎重に。管理事務所などに確認を取ってくださいね。

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